次の日の朝。
「ミク姉、朝だよ」
ワンオフのレンがワンオフのミクの部屋をノックする。
「…レン、今着替えてるから、ちょっと待って」
「うん」
部屋の中では、すでに起きていたワンオフのミクが着替えていた。
「…お待たせ。レン、私のために、朝ご飯作ってくれたんでしょ?」
「うん、リンと二人で作ったんだ。めー姉に何かあった時にカバーしてもらうためにいてもらったけど、めー姉の手は借りずにすんだぜ」
二人は昨日の買い物の段階から二人だけで準備をしていたのはワンオフのミクが知っていた。二人でリビングに向かう。するとワンオフのリンがワンオフのミクの席に朝食を配膳していた。配膳していたのは鯖の味噌煮、なすの揚げ出しとネギが多めの味噌汁だった。
「…ミク姉、おはよう」
「リン、おはよう」
ワンオフのリンに対して朝の挨拶をして自分の席に座るワンオフのミク。
「…ミク姉、ごはんこれで良い?」
「うん、レン、ありがとう」
完全に至れり尽くせりのワンオフのミク。
「…おはようございます」
「雅彦君、おはよう」
リビングにやってきた雅彦を、二人の調理のバックアップするために待機していたワンオフのMEIKOが出迎える。自分のコーヒーを淹れながら、ワンオフのリンとレンの様子を見る雅彦。
「…はい、ミク姉」
そうしていると、ワンオフのミクの配膳が終わったらしい。
「…マサ兄、ちょっと待ってて。俺たちが準備するから」
「それなら、ごはんはよそっておくよ」
そういって、他の配膳を二人に任せて自分のごはんをよそいに行く雅彦だった。
『いただきます』
家族全員が起きてきたので、朝食を食べ始める。まずは最初にワンオフのミクが鯖の味噌煮を口に運ぶ。
「…ミク姉、どう?」
「…おいしい」
そのミクの感想ににんまりする二人。
「…まあまあね。私が教えたことはちゃんと身についているみたいだから、一応合格点だけど」
「…めー姉、水指さないでよ」
次に食べたワンオフのMEIKOの感想に対し、不満そうにいうワンオフのレン。二人とも、ワンオフのMEIKOに頼んで料理の腕を磨いたのだ。
「…ですが、確実に腕は上がっていますわ」
その次に食べたワンオフのルカがフォローする。
「カイ兄、どう?」
その次に食べたワンオフのKAITOに聞くワンオフのリン。
「うん、おいしいよ…」
「…あー!でもめー姉の料理の方がおいしいって続けようとしたでしょ!」
「う…」
図星だったらしく、完全に固まるワンオフのKAITO。
「…KAITOさん、MEIKOさんと比較するのは二人に酷ですよ」
「…マサ兄、それ、フォローなの?」
「…僕なりにはね。MEIKOさんは上手いから、二人と比較するのは酷なのは事実でしょ?」
「う…、まあ、そうだけど…。それよりマサ兄の感想は?」
「おいしいよ。鯖もなすも味が染みているし、味噌汁も塩加減もほどよいし」
「…二人とも、ありがとう」
笑顔で二人に感謝するワンオフのミク。その感謝の言葉に、つられて笑みを浮かべる二人だった。
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欲にまみれた常人のなりそこないが、僕だった。
苦しいから歌った。
悲しいから歌った。
生きたいから歌った。ただのエゴの塊だった。
こんな...君の神様になりたい。
kurogaki
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