ずっと…
お慕いしております
人成らざる
この身持て余して…
貴方の視線
当たった先から
何処か躯の奥奥の方が
熱いです
私は冷たい水の中だけ
漂っているのに不思議です
だから…私は知りたい
この気持ちが
暴き出す結末を…

ゆらりくらり
水草はべらせ
躯揺らして…私一人
水面下で夢見てた
『嗚呼…この金魚玉（せかい）
抜け出して泳げたら…』って…
そしたら
朱い鰭投げ出し
人の身手に入れ
最後には全て捧げて
貴方の御側で
私きっと華やぐの

ずっと…
お慕いしております
人成らざる
この身咲き焦がして…
貴方の言葉
聴いた先から
何故か躯の奥奥の方が
痛いです
これまで怪我一つした事
ないから不思議です…
だから…私は知りたい
この苦しみの先に
何を見いだせるのかを…

ゆらりくらり
朱紅と純白
我が身に織り交ぜ
水面下で夢見てた
『嗚呼…此の金魚玉(せかい)
いっそ砕け散ったら…』って…
そしたら
鱗を緋く濡らし
人に恋焦がれ
最後には全て忘れて
貴方の御側
私きっと煌めくの

本当は
私は贅沢過ぎる
貴方に可愛がって貰えるだけじゃ
足らないなんて…
愛されたいと願うこの身が
忌々しくも狂おしい
願わくば
硝子を越えて
貴方のその身に
直に触れてみたい…

ゆらりくらり
夏を彩り
私一人色褪せて
水面下で夢見てた
『嗚呼…今ならきっとこの金魚玉（せかい）
抜け出せる』…って
そしたら
朱い紅引いて
人形真似て
最後には全て捨てきり
貴方の御側で
私きっと輝くの

ゆらりくらり
水草はべらせ
躯揺らして…私一人
水面下で夢見てた
『嗚呼…この金魚玉（せかい）
抜け出して泳げたら…』って…
そしたら
朱い鰭投げ出し
人の身手に入れ
最後には全て捧げて
貴方の御側で
私きっと華やぐの



～ひらがなバージョン↓～

ずっと…
おしたいしております
ひとなららざる
このみもてあまして…
あなたのしせん
あたったさきから
どこかからだのおくおくのほうが
あついです
わたしはつめたいみずのなかだけ
ただよっているのにふしぎです
だから…わたしはしりたい
このきもちが
あばきだすけつまつを…

ゆらりくらり
みずくさはべらせ
からだゆらして…わたしひとり
すいめんかでゆめみてた
『ああ…このせかいぬけだしておよげたら…』って…
そしたら
あかいひれなげだし
ひとのみてにいれ
さいごにはすべてささげて
あなたのおそばで
わたしきっとはなやぐの

ずっと…
おしたいしております
ひとならざる
このみさきこがして…
あなたのことば
きいたさきから
どこかからだのおくおくのほうが
いたいです
これまでけがひとつしたことないからふしぎです…
だから…わたしはしりたい
このくるしみのさきに
なにをみいだせるのかを…

ゆらりくらり
あかとしろ
わがみにおりまぜ
すいめんかでゆめみてた
『ああ…このせかいいっそくだけちったら…』って…
そしたら
うろこをあかくぬらし
ひとにこいこがれ
さいごにはすべてわすれて
あなたのおそば
わたしきっときらめくの

ほんとうは
わたしはぜいたくすぎる
あなたにかわいがってもらえるだけじゃたらないなんて…
あいされたいとねがうこのみがいまいましくもくるおしい
ねがわくば
がらすをこえて
あなたのそのみに
じかにふれてみたい…

ゆらりくらり
なつをいろどり
わたしひとりいろあせて
すいめんかでゆめみてた
『ああ…いまならきっとこのせかいぬけだせる』…って
そしたら
あかいべにひいて
ひとがたまねて
さいごにはすべてすてきり
あなたのおそばで
わたしきっとかがやくの

ゆらりくらり
みずくさはべらせ
からだゆらして…わたしひとり
すいめんかでゆめみてた
『ああ…このせかいぬけだしておよげたら…』って…
そしたら
あかいひれなげだし
ひとのみてにいれ
さいごにはすべてささげて
あなたのおそばで
わたしきっとはなやぐの