*前作の続き
*レンが暗いです。
*ルカミク、リンルカ要素も加わってます
*ミクが妊娠してます
*百合注意





憎い人が帰ってきた。



その顔を見た途端、つないでいる手の力が強くなった。
それを握り返すと横にいるミクが俺を見た。ヘラリとほほ笑んでいて、普通の表情だ
俺も同じ表情なのかなとヘラリと笑うと、ミクがうなずいた

ああ、よかった。俺は笑えているのか

ルカは俺らを見ると想像通り笑顔を固まらせた。
ルカがミクのことを想っているのは誰の目から見ても明らかだった。
俺はそういうの、元から敏い方だったしすぐにわかった
意外だったのはリンがそれに気づいたことだ。

リンはどちらかとうと、天然気質でそういうの気がつかない
それほどわかりやすいのかとルカが少し可哀想になっていたけれど、その理由はすぐにわかった。

リンは、ルカをよく見ていたからわかったのだ。

女同士だったし、ルカは何でもよく出来るから尊敬を恋慕と勘違いしているのだろう
その時はそう思った。
だけど、リンはなかなかルカのことを諦めず…しだいに俺も気づいた。

リンはルカを本気で愛している
俺がリンを愛しているように

女同士なのに…なんてことは思わなかった。大好きなリンだったこともある
一番は、きっと俺も双子の、肉親の姉を好きなことも関係しているんだと思う
普通の恋愛が出来ないなんて…やっぱり俺達は双子だ

空港を出て、俺の運転してきた車にルカの荷物を乗せる
ルカの実家までの道のりはカーナビなんて頼らなくても頭にインプットされていた。

車の席は学生時代の名残で助手席をリン、後部座席はルカとミクとなった。

車を走らせる

「ねえねえ、結婚式のウエディングドレス。リンも選びたい!」
「んー、そうだね。リンの意見も聞きたいな」
「子供もやっぱりドレスアップさせようよ。フリフリの黄色のドレス着せて、絶対可愛いよ」
「もー、リンったら。女の子って決まったわけじゃないのに」

ミクはそういうけれど、俺は女の子が良かった。
俺似の、金髪の可愛い子。リンみたいな。
きっととても可愛い。
リンと並んだら、とても幸せだ。

「女の子だよ!あ、でもレン似の男の子でもいいな。きっととても可愛い」
「私は、ミク似の女の子がいいなあ…」
「もしかしたらレン似の女の子と、私似の男の子かもよ」

リンが俺と同じことを考えてくれてたみたいで、すごくうれしい
近い将来生まれるだろう子供を考えるだけでこんなに幸せになれる。

例え俺はミク似の男の子でも、俺似の女の子でも、幸せになれるだろう

ミクのことは嫌いじゃない
リンは、ルカのこと芯がしっかりしてて真っすぐな人と例えるが俺はその言葉はミクに合うと思っていた。

「どんな子が生まれるかな。楽しみだね」


信号が赤になった。
俺は車を停車させてリンを見ると、リンが俺に笑いかけていた。

リンが幸せなら俺も幸せ
俺ならきっと、ミクも幸せにできる。








レン視点。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

腹部連鎖反応3

閲覧数:1,023

投稿日:2010/06/29 23:17:00

文字数:1,254文字

カテゴリ:小説

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  • ミヤビ

    ミヤビ

    ご意見・ご感想

    読ませていただきました!
    レンがいつにもなく大人っぽいww
    ちゃんと芯しっかりしてて笑顔を絶やさないのってミク特有だと思います。
    次のも楽しみにしています!!

    2010/06/30 22:01:58

    • sinn

      sinn

      >>ミヤビ様
      いつもメッセありがとうございます。
      レンはどちらかというとイケレンが好きなので、どうしても大人っぽくなってしまいます
      ミクのそのしっかりしたところ、凄く好きなので伝わって良かったです。

      次で最後ですが、またよろしくお願いいたします。

      2010/07/03 22:22:36

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