ねえ、今 見えるかい?
この海に浮かぶ 僕達の惑星(ほし)が。
暗いこの宇宙の中で、ここだけが妙に青く、明るい。
君も見ているかい? 思ったより、ずっと美しいだろう?
終焉(それ)は静かにやってきた
熱くもなく、騒がしくもなく、ただ唐突に。
僕達が想像していたものと、全く違っていた。
ああ、もうこの辺でよそう。
今さら考えても、しょうのないことだから。
月色の楼閣はさらさら溶けて
描いてた幻想(ゆめ)ももう思い出の彼方
明日、僕は地球(ここ)を飛び発つ
君が持ってた小さなコップに
この青い海を少しすくって行くよ
方舟の乗員達はみんな乗り込んだ
だけど 隣に乗るはずだった君は
旅立つ直前に あまりに静かな理由で
この宇宙(そら)からもいなくなった
この舟は小さすぎて
全てを積んでいったら沈んでしまうだろう
だから 本当に大切なものだけ載せて
残りの愛しいものは置いてゆく
”さよなら―――――“
陽の下(もと)の森はあえなく燃え朽ちて
抱いてた愛情はこの胸で泣いている
明日 僕は地球(ここ)を飛び発つ
君にも見せたあの宝箱に
この大地を少しすくって行くよ
世界が時の海に沈んでゆく、つないでた手と手が離れる
もう進まない“明日”の連鎖に流した涙のように
僕らの惑星(ほし)は青いままで
静かに凍りついていた
ほうき星 一つ 宇宙(そら)へ舞い上がり
終わらない最後の夢はまだ続いてる
今、僕は地球(ここ)を飛び発つ
君がくれたお守り袋に
希望の種を一粒入れて行くよ
届け ただ天空(そら)に歌う祈りの歌
君と僕の夢を明日へつなげよう
今、今僕は地球(ここ)を飛び発つ
ふりかえったこの瞳に
小さな青い惑星(ほし)を閉じ込めてゆくよ
いつまでも・・・
彼方へ・・・
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