このピースしている人誰? ちゃんと爪を切っていないと目が傷つく場合がありますよ
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僕はいつもの朝を迎える
汚れた鞄に教科書詰めて
慌ててぶつけた目覚まし時計
「しっかりしろ」と鳴り続ける
歯磨粉味のトーストかじって
トースト味のコーヒー飲み込む
こんな散々な出だしもいいね
一日はまだ始まったばかり
今日の景色を積み重ねれば
いつもの朝も違った朝に...擦れ違い 行き違い
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性格は他所様に丸も貰えずに
身分だって豊かなものではなく
頭の回転が早くても口に出せない
きっと上手くさえも笑えないだろう
こんな僕でも
明日の王者になれるのだろうか
どんな者にも
希望の風は訪れるだろうか
石で出来た地面を蹴る
視線に捕われないように...心の墜落
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滴る血の音
握ったままの鎖
口に含んだ砂
苦いだけの景色
求める?
突き放す?
それとも…
何もしないまま手に入れる?
貴女の優しさを
忘れないように...手形
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白い粉 白い粉
一面に綺麗な世界
白い粉 白い粉
一時の幸せ気分
どんなに辛い事があっても
夜にはきっと忘れられる
暗闇も胸を裂く孤独も
輝く為の演出
春夏秋を過ぎて
ようやく見つけた...Trip
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侵食されていく
鉛を置く升目の数
手数を増やして
困難に陥る創造
新しい選択を書き足していこう
なるべく単純により明確に
この幹が枯れるまでに
新しい種を埋めよう
尽きる頃にはきっと
また違った景色になる...日常と創造
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観衆を横切り
優越感を運ぶ
溶けないように
一人で楽しもう
路地裏の箱
蓋を片手に
覗いて知る
綺麗な瞳
夢の中で呼んでいる
辛い現実を忘れる程に...浅慮の道
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苦痛を感じるなら
それ以上の快楽を伴えばいい
心が足りないなら
それ以上の誘惑で見せつけよう
花束を持つ機械
一列ずつ
本当に馬鹿ね
屈しなさい
幸福の手鏡
鏡には永遠に美しい自分が写る...手鏡
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雨が少しだけ強い日
私は傘を差して出掛ける
この風景に浸りながら
石で出来た道を歩く
水は下へ下へと流れる
元々この道は土だけであった
時代と共に舗装されていく
歴史の上に新しい歴史を
足元の同じ場所で
どれだけの人々が...時計塔
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私は貴方を見下ろす
絶望的な顔が見える
私は貴方を傷付ける
命までも奪ってしまう
貴方が罪を犯した日から
ずっと此処で待っていた
貴方が罪を犯した日から
きっと繋がる運命だった
私は貴方を見下ろす
周囲には人だかりが...ギロチン
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‐あれから六年も経つ
渇いた大地に根を張って
貴方の傷の隙間に
ただ涙を注ぐ日々から‐
見つけて 走る 飛び立つ 捕らえる
分け合い 尽きる 争う 欲張る
生み出された想像
それは僕等の平均値
無くして無くして
初めて気が付く...14
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山々に囲まれた
様々な種族が住んでいる里
一角獣の集団
その中に角の無い子供がいた
ふと群れから離れて
ふらふらとさ迷うと
混み合った道の隅に
小人達を見つけた
小さな歌が聞こえてくる
誰も気付いてないけれど...小さな歌
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あの子がいなくなった日から
三年が経った
あの子はこの季節になると
白い涙を流す
貴女の悲しみは
時に人々の喜びになる
今年はいつもより
少なくなると良いな
風が吹いて
雲が迫る...白い涙
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小さな口から吐いた
拙い夜の幻想
深淵 凍える星の痕
最後の君の衝動
両手で抱えた数枚の銀貨
しばらくは生活に困らない
家では病弱の妹が待つ
「今お薬を持って帰るからね」
私の母は知らない
私の父に嫌気がさして逃げたらしい...悲劇
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駆ける駆ける
小兎のように
叫ぶ叫ぶ
草を掻き分け
息を切らして
辿り着いた先には
大きな切り株
そこに座っていたのは
帽子を深く被った森人 その手が動く
悪夢を奏でる依存の調べ 心が躍る...悪夢の音色
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重ねる毎に
頂上が近付く
足場は狭く
酸素も薄くなる
真上の景色はどんなものなのだろうか
ただこの事を知るのは少しだけ怖い
矯正される
正しさの裏庭に潜むもの
呼吸をする事さえ
疑問に感じてまた苦しくなる...関連性と実用性
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赤い月と衝動
少しずつ私は覚醒していく
濃い痛みと慟哭
止まらない変化 嘆きの宵
灰色の壁 爪の痕
運命の犠牲者なんて
仕方ないかな? そうだよね。
哲学が私を導く
もし貴方が私の為に血を流すのなら
嗚呼、私は貴方の為に涙を流しましょう...月と太陽と狼少女