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殺人鬼・結月ゆかりの日常 3
本当の都会とは違って、我らが街の高架下は全然賑わっていない。居酒屋やラーメン屋の店舗があるわけじゃなく、自転車置き場や資材置き場に使われているだけだ。駅前の盛り上がりが嘘のように人気が少なくなる。
歩いているうちに頭も冷えてきた。
私の胸の奥では自己嫌悪が渦巻い...【小説】殺人鬼・結月ゆかりの日常 3【ゆかマキ】
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殺人鬼・結月ゆかりの日常 2
「……で、行き先が駅ビルのアニメイトですか」
借りているアパートから徒歩十五分。
私とマキさんは最寄りの駅ビルに来ていた。
アニメイトは七階建ての最上階にある。北関東では貴重な大手オタクショップで、この店舗は手狭ながら気の利いた商品が揃っていた。私とマキさんは小...【小説】殺人鬼・結月ゆかりの日常 2【ゆかマキ】
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殺人鬼・結月ゆかりの日常 1
私は座椅子に体を沈み込ませ、こたつ兼テーブルに両足を突っ込んでいる。
それで何をするのかといったら、手製のノートパソコンで実況動画を見ていた。
見ているのは大人気実況者のゲーム実況動画だ。誰もが知っている超有名ゲームを軽快にしゃべりながらプレイしている。シリーズ...【小説】殺人鬼・結月ゆかりの日常 1【ゆかマキ】