タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧（125）

[A1]
頭に詰め込んだ綿は
ちゃんと「アイシテル」とか記憶してんの？
心臓縫いとめたボタン取れちゃって
泣きそうだとか言ってんの
[B1]
もう一度その口
縫いつけてやろうか
瞳のボタンは半分こ
耳としっぽの交換いかが？...

水面で翳る月が
照り返しては零れる白露(はくろ)
手繰るその花に
甘い蜜は咲きもしない泡影(ほうえい)
宵月夜
いくら花弁と散っても
今宵見えるは愛(かな)しい逆さ星
籠の月　届きやしない　
指折り数える月は
ひとつふたつとただ三日月...

水草によく似た髪がゆらゆら
浮かぶ金魚は本当に
仲間たちなのかしら
再開、自動運転から
どろりとぬるいお湯
引きこまれて抗う
ほらひとりぼっち
その小さな世界が
濁るしめった水たまりが
ちっぽけな世界...

鐘が鳴る　幕が開く　乗り遅れたから　さようなら
ここにいると　[これは私]
気付かないの　[気付いてるの]　跪く嘘
白い髪も　[黒い髪も]
その瞳も　[笑みもすべて]
私の方が　頬は赤いわ
薬　指には　赤い唇の　約束事はめてる
こころには　ただ湖水　満ちる緩やかな　時の音に
瞼　閉じては　耳に残る蜜...

錆びた鍵穴見つめる
首に古い鍵
しあわせなんて陳腐な言葉
鳥籠は甘い檻
空の魅力は
置き去りにして
永遠なんて小鳥は
翼なく謳う
空はもう広すぎて飛べない
砂糖菓子の足枷...