ほたるとカゲロウの投稿作品一覧
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カゲロウ帰ろう
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高い木の枝をみて 思い出す
とても幼い 少年の頃の
くもの巣にとらわれてふるえてる
とてもはかない カゲロウの姿
大きな蜘蛛が 大きな蜘蛛が狙っている
悪魔のように 悪魔のように狙っている
やめろやめろやめろ
石を投げても 石を投げても届かなくて
病院のベッドで おかあさんが眠っている
天使のように...カゲロウ帰ろう
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オカリナ破廉恥
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裸のワタシと街の芸人が楽器を奏で始める
濡れた果汁の甘すぎる匂いで誘う交差点
明日のコイン稼ぐのは オカリナの歌で
遠く家路を急ぐイソガシ人を そっと呼び寄せて
生きる力を快楽に求めて 漂流してる人類
孤独な心 唇に包んで消してあげるから
もうすぐほら 破廉恥なあの歌を始めるよ
とても淋しがりやな...オカリナ破廉恥
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レストランthe・ビエル
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俺はthe・ビエルソースのベーコンパスタを王様サイズで って
君はオニオンサラダやホットミルク フルーツも食べなよって
そして間接照明のあかりで メニューをパラパラパラめくって
やがてふたりの料理が決まる頃には 彼女が勝ってる
いつも栄養不足で愛情不足で ドクターストップな夜
君は緊急病棟のANGE...レストランthe・ビエル
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素晴らしい桃
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通りをゆく少女たちは 今日も赤いハイヒールに偽札を隠している
まるで白鳥みたいに 観光客からポップ・コーンを奪おうと狙っている
誰よりも 最高の愛があるとするならば
それは間違いだらけの音符を並べて不協和音に耳をふさいでいた
歴史に埋もれた音楽家達が反響しながらたどり着いた歌
もう一度 眠るカナル歌...素晴らしい桃
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フランケンgo!go!
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君は 無重力の海にうかぶ 瓶のかけら
濡れたラベルの跡 波に消えて読めないのに
君のメールに似てる ひらがなばかりの
やがて潮が巡る
フランケンシュタインの告白みたいに
清らかでぎこちない you are the fool?
想いは消さないで 漂流する夏
こわれそうな舟 ひとり乗って 沖へ向かう
ま...フランケンgo!go!
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ラウニとローナ
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ラウニとローナ はじめての夜 はじめての夜 初めての夜
いっしょのベッド いっしょのベッド 眠った
ラウニとローナ まよなかの夜 まよなかの夜 まよなかの夜
妖精の声 妖精の声 聞いた
ラウニとローナ あさやけの朝 あさやけの朝 あさやけの朝
ぎんのしずく ぎんのしずく 生まれた
とても しあわせ
...ラウニとローナ
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Joe
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地下鉄の風がホームに流れて ふたりの煙草をふき消したら
夜のふちへと どちらが先に堕ちてゆくの
線路の上でお前は 年老いた顔でいつまでも歌うだけ
Joe 俺たちはこの世にふたりきり残されて 朝をまってる
あの汽車に乗れば 潮風を過ぎて 懐かしい街へ帰れるかな
旅する人たち 夢を見て 今日もくるよ
ギ...Joe
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ステージの後
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長いトンネル 出口でやっと鳴ったラジオは
いっしょに口づざんでいたMusic 終わっていた
燃え尽きてる夕陽に 立ち向かう少女が
まぶしいほうへ走る そんな歌だった
さみしそうな彼女の心に
燃えるような あのクラクション鳴らして
叫び続けた彼の心は
最後のステージへ帰ってゆく
ふり向いてはいけない ...ステージの後
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ぼくの部屋に ぽつんと忘れられた こわれそうな彼女の弦の楽器
古い譜面みつめながら弾いていた イタリアの優しい別れのうた
永遠にわすれない
覚えたてのあの minuetto の続きを またきかせて
きみのために ポロンと鳴りつづける さびしそうな彼女の弦の楽器
細い指がいたいのって笑う夜 いつまでも...Minuette
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きみが言う ぼくも言う さよならって
やがて全て なつかしい日に会えるまで
おだやかな空だね あの日のこと 忘れないように お日様ゆらゆら
冬のにおいが消えそうで 制服を脱いで夕陽をおいかけた
びりびり破れた卒業証書 とんでゆく
永遠にもとに戻れないほど ばらばらに
ダキシメテモ
受験生 歩いてる ...ブブンニッショク
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いい女でいてあげる Water いつも Love
花束が宙に舞ってウエディング・パーティの夜
「蜃気楼になってもアクエリアス 愛してる」
異国の人 フィナーレで恥ずかしそうに 約束する
観覧車に雨が降れば 教会音楽の中
アンデルセンのストーリーのように悲しいけど
日常に疲れて凍えるとき 私を思いだし...WaterLove
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Quiet Boy
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Q boy 教室のだれかと どこか違う
こんな思い わかり合えない 上手に笑う集団
Q boy 窓から落ちるまで 手をのばして
だれも知らない歌をつかまえてる 感じてる
日常はカバンに忘れた メロンパンみたいに
つぶれた時計の文字盤の上で 乾いてる
黒板とチョークで書いたり消したりしながら
今日もお...Quiet Boy
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幼いむすめが僕の顔に セーターをまきつけた
「そとは さむいよ」って
ピンク色のセーター ぜんぜん似合わないのに
灰色の町にも 僕にも
でも 非常階段 割れたウイスキー 排気ガスの中
息ができなくなっても
オーラをまとったみたいに 階段を歩きだす
彼女の匂いと
スクランブル交差点 暴走する異邦人
ゆ...聞いたことのない言葉
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聞いたことのない言葉
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WaterLove
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ブブンニッショク
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minuetto
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Sandy 丘のうえまで Sandy 競争してたら
いつのまにか きみはいない
知らなかったんだ 夢中で走ってた
Sandy あるき疲れて Sandy ぼくを呼んだの
町はずれの 森のなかで
知らなかったんだ 夢中で走ってた
はちみつみたいに あまい日曜日に
もどれないふたり ぼくは間抜け
Cand...はちみつSandy
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はちみつSandy
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まっくらな部屋にしてよ ふたりきり眠りたい
恋が終わってもう光らない ホタルみたいに
1億ボルトのネオンライト もう浴びないように
この街の風俗が きみを汚さないように
待っているんだよ 勝ちたい感情
スズメバチみたいに騒ぐ crazy やばい奴ら
待っているんだよ 勝ちたい感情
きみを守るために ...勝ちたいホタル
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勝ちたいホタル