タグ「花鳥風月」のついた投稿作品一覧(4)
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見ていたよ
噴水の端(はた)俯く花(きみ)を
見ていたよ
鳥籠の中俯く鳥(きみ)を
知ってたよ
宵闇の中俯く風(きみ)を
時の流れが気付かせる
恋のうたは独り言
囁くほどの叫び声
私もひとり聴いていた...花に恋した月の謳(うた)
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あれは朧月夜
貴女の優しさに気付いた夜
柔(やわ)く温く光る水面(みなも)
僕の乾いた心見透かす
あれは中秋月夜
貴女に一片(ひとひら)の陰りもなく
人が集い斎(いわ)う傍(そば)に
僕は咲かせた音も聞こえず
貴女がどれだけ輝いても
僕は何処にも映らない...月に恋した風の詩(うた)
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冬が嗤(わら)い
扉の開いた鳥籠の掌(なか)
私は俯いていた
春が咲(わら)い
扉の開いた教会の上
私は羽搏いていた
何も知らない私が 空を識ったのは
貴方が唄ってくれたから
静寂を慄(おそ)れるくせに
賑やかなのは苦手...風に恋した鳥の唄(うた)
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僕は何の為に生まれてきたの?
愛される為じゃないのなら
せめて貴女を
愛して居させて
鐘(ベル)の音が鳴り響く
噴水広場
水の音に誘われて
微笑む貴女
頬に中(あ)たる飛沫(しぶき)が
涙に見えるのは...鳥に恋した花の歌(うた)