タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(18)
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次の瞬間には、ミクの姿が消えていた。
「ーーやばっ」
咄嗟に回避行動を取る。といっても、見えないのでその場から横に跳ぶしかなかったのだが、それが正解だった。カイトが跳んだ一瞬あと、さっきまで座っていたテレビがスライスされていた。
「なるほど、その爪で、切り裂いていたんだね。それじゃあ鎌鼬とは呼べ...無頼 その5(終)
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レンはこの街が好きだ。
特に観光名所があるわけでもなく、特別物価が低いわけでもないが、なんとなく雰囲気があっていた。
この街と、もう一つしかレンは知らないが、もう一つが特段ひどかったがためにそう思えるのかもしれないが、この空気が、匂いが、歩いたときの感触が、聞こえてくるものが、見え...無頼 その4
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「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「……あの」...無頼 その3
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3
カイトの指示で、メイコとレンが事務所を閉店させる。カーテンを閉め、扉に『close』の札を下げた。ミクはそれをずっと見ていたが、閉じ込められたなどの恐怖はなかった。それぐらいのことなら、もう予想はできていた。
「じゃあ、改めて訊こうか。ミクちゃん。依頼は?」
「……助けて、ください」
「なに...無頼 その2
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「ここに行くといい」
その少女のーー初音ミクのーー記憶はそこから始まる。
そこはどこかの薄汚れた路地裏で、太陽にさえ見捨てられたような、一日中日の当たらない場所だった。不法投棄されたゴミが散乱し、けれどそれを注意する人も、気にする人もいない。ネズミとコケが繁栄し、不潔極まりない場所で、ミ...無頼 その1
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「素晴らしい!」
男性は手を叩いて俺を賞賛してくれた。本当はミクにも拍手を聞かせるべきだが、まだネットの穴がないので聞かせられない。
「その通りだ。いやー、まるで名探偵だ。すごいよ。本当に気に入った」
「いいんですか?」
「なにがだい?」
「俺は、もうあなたが殺人を犯したことを知っています。...その鏡音レンは、奮闘する その7(終)
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「あなた、俺になにを期待していたんですか? ここ数日、俺の行動は、なんに意味があったんですか?」
「行動? そんなの訊いてどうすんだい?」
「単なる興味ですよ」
ジウワサ アタナと、コイツと。俺になにをさせようとしていたのか。なぜ架空の妹を探させたのか。
「それくらい教えてくれてもいいでしょ...その鏡音レンは、奮闘する その6
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俺がパソコンに戻ったのは、ミクの助言を聞いた、次の日だった。その日は土曜日で、一般的には休みの曜日だった。
「今、帰りました」
俺が声を出すと、「ん?」と画面外から声が聞こえた。どうやら今日は休みらしい。新聞を読んでいたのか、片手に持っていたそれを脇に置く。「やっと戻ってきたか」
「すいませ...その鏡音レンは、奮闘する その5
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次の日、俺はなんとなくアタナのパソコンに行きたくなくなった。なんだか人が変わってしまったようだった。事情が変わったと言っていたが、それにしてはなんだか切羽詰まっているように見える。そんなに妹の詞や曲が見たいのだろうか。だが、だったら直接訊けばいいのだ、わざわざ俺に頼む必要はない。
妹に知られ...その鏡音レンは、奮闘する その4
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4
アタナのパソコンから出ると、初音ミクが居た。俺が出てくるのを待っていたようで、ニタリと笑って挨拶をしてくる。その態度からどうやら、ボカロを殺そうとしたミクさんと予想する。
「どうだい、調子は」
「まあまあだね」
「恋は順調かい?」
恋か。恋ねえ。
「よくわかんない。恋って思ったより難しいみた...その鏡音レンは、奮闘する その2
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ジウワサ アタナのパソコンに入る前、俺は初音ミクと会った。
「やほ」と軽快に挨拶をしてくる彼女に俺もまた「やほ」と返す。多少ぎこちなくなってしまっただろうが、その辺は無理くり相手に合わせたため起きてしまったことだ。仕方ない。そのとき俺はアタナのパソコンに繋がる穴に片足を突っ込んだ状態だったのだが...その鏡音レンは、奮闘する その1
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両腕に抱えて いた夢を 僕はどうしたっけな
大人の要素 その代わりに 捨てたんだっけ?
また振り返る ああ 過去は綺麗だ でも
輪郭も出来てない 未来が僕を呼ぶから行かなきゃ 明日へ
夢の分 空いた両手で 次はなにを掴もうか
後悔は 天国でしよ(う ) まだ僕は輝けるから
遠ざかる足許 近付いたはず...Glisten
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なにを 言い訳として捧げたら 満足するだろう 3 12 9
見慣れた 横顔にトキメク そんなことじゃ騙しきれない 4 9 13
どんな 教訓として綴ったら 答えは出るだろう ...シークレット リグレット
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【A】
お金ばかりたまってくよ
自慢じゃない 自虐だね
仕事ばかり上手くなる
他は成長しないな
【A】
休み方が下手なのさ
真面目すぎて嫌になる
甘えられず頼られて
自分にだけムチ打った...I See
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「いい機会に観光したい」と「どう行ったらいいか教えて」
絵文字混じる メールからじゃ 建前かさえわからない
仕事終わって4時間揺られて 深夜に着いたけど
久しぶりに見れた顔と声は とても嬉しそうだった
離れてわかった 愛されていた
誰よりも僕をわかってくれた
「それが親だから」そんな言葉で
終わらせ...シンアイ
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【A】
背中をみると 声をかけちゃうの
昨日あれだけ メールしたのに
今日も明日も 喧嘩したって
友達ってるだよね ゼッタイ!
【B】
毎日の些細なことが
イベントに変わっていく
もう抑えきれない
溢れてくる 笑顔が...LOVE LAUGH LIVE
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【A】(00:31~)
誰かが行かなきゃ開かぬ扉
どうして 犠牲になれるのだろう
【B】(00:47~)
なにひとつわからない未来にも
光 見つける術 あるなら
【S】(01:02~)
楽な 生き方もあっただろ
ずるい 生き方も選べたろ
得を するのは いつも後続だ...ファーストペンギン
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傷を負った未来図
頼り過ぎた言葉が
目覚めたように流れ出す
いくつ 「好き」を 継いでも も(う)酔いは醒めたの
舌に恋した 馬鹿みたい
落ちて行く愛情 涙さえ 清々しいわ
オリフィスを超えたら 思い出に形はなかった
最後に約束して
笑い話にしてね
切なさなんていらないわ...恋愛砂時計