エワの投稿作品一覧
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夏草は揺れた 揺れた
日差しがやけに突き刺さった
黒髪が熱を帯びた
冷えたサイダーに露がついた
夏蝉は未だ 鳴かず
5月の終わりの晴れた日に
僕らはただ歩いた 歩いた
焼けた鉄の臭いがした
来週から少し雨が続くと言う
乾いた暑さの初夏が終わる兆し...初夏、足早に過ぎ去って
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初夏、足早に過ぎ去って
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窓を閉め切って ドアに鍵をかけたなら
世界は切り離されて僕はひとりぼっち
どこに行く気も無いし 行ける気もしないよ
液晶越しに「セカイ」を見て全て知った気でいる
陳腐な言葉の羅列 螺旋を描いては
世界の隅に落ちて誰にも届かない
それでも歌を歌う 悟ったフリして歌う
「ソコカラ ナニガ ミエル?」
「...room_269
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room_269
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フラッシュバックで見る夕景を
ブラッシュアップされた心像と
ホワイトアウトする映像で
rewrite…
才能 繰り返す音で掴めよ
異彩を 塗り潰す白は消えるよ
Say, Hallo! ワールズエンドにて祈りを
祈りを 祈りを
フラッシュバックで見る夕景を
ブラッシュアップされた心像と...ループマン
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ループマン
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花の香りで思い出すのは
母の手に引かれた帰り道
花の色に思い描くのは
父といつか見上げた秋の月
いくつも季節を巡れども
香りはいつでもあの日を見せる
過ぎ去る季節を忘れても
花はいつでもあの日に咲いている
金木犀の並木道を歩いていこう
その香りが色褪せた記憶を色付けるから...金木犀
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今 最果てを出発した 君に会いに行くよ
この列車の終着駅 きっとそこにいるでしょう
時計の針が重なったら星が見えるはずだ
警笛が聴こえたから少し眠ろうかな
星の海を抜けて朝日を迎えたなら
地平線を遥か遠く 月が眠る合図
銀河を駆ける鉄道
青い夜を越えたなら
もうすぐ君に会えるだろう
地平線の彼方...Horizon
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月の入江で君を待ってる
地球の裏側を覗きながら
サイケ色のホテルの一室で
青色の紅茶を入れて待ってる
灰がかったピンク色の空に
似合う曲をちょっと探すけど
結局は聞きなれたオルタナを
聞いてしまうんだよな
ムーンサイドビーチで幻想を描きながら
何光年遥か彼方の君を待ってる...ムーンサイドビーチ