マグノリア(http://nanos.jp/berry05/)というサイトでレンリンテキストを書いていました。 そしてやっぱりレンリンテキストを書く。 とりあえずの目標はアイコンを何とかすること。 ちょいちょいライセンス上で提示する自分の名前を自分で間違えてる。ドンマイ!
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はい問題です、今日は何の日でしょうか。
「バレンタインだよ!」
「そうだねバレンタインだね。じゃあ何で俺がチョコ作ってるんですかねリンさん」
「それはね、レンのほうがお菓子とか作るの上手だからだよ!」
「ああ、ソウデスカ…」
カウンター越しに満面の笑顔を振りまくリン。
いつもなら俺を奮い立たせてくれ...【レンリン】Melty Kiss
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「……レン、ほんと性格悪い」
数日ぶりに顔を合わせた幼馴染への第一声がこれか。
化粧っ気のない頬をぷくっと膨らませたリンは、成人した今でもお世辞にも大人っぽいとは言い難い。
これでもかと唇を尖らせて俺のいる食卓を完全スルーすると、そのまま奥のソファーの上にだらしなく倒れ込んだ。
「もう、リンちゃんっ...【レンリン】ぼくのおひめさま
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お姉ちゃん、そう呼ばれるのがすきだった。
透き通るようなボーイソプラノは泣いたり笑ったり、からかうと少し拗ねたように口を尖らせてそれでもあたしの後ろを着いてきて。
ほんとお姉ちゃんのこと大好きね、なんて言われたときには照れながらも大きく頷いてくれた。
たとえばあたしが小学校を卒業した日、誰より一番泣...【姉弟レンリン】できれば、愛してほしい
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いつもと変わらない夕飯の後、せっかく用意したんだからとばあちゃんにせがまれ袖を通した甚兵衛は確かに楽だった。
それより何より、同じように和室の奥に姿を消していたイトコがまさかの大変身だ。
あまりの衝撃に持っていた団扇がぱたんと落ちて、不思議そうに首を傾げた耳元では華やかな髪飾りが涼やかな音を立てた。...【レンリン】線香花火と下心
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久しぶりに会った君の、顎のラインが気になった。
「硬そう…」
「はあ?」
いきなり何、と顔をしかめた彼の頬は、柔らかな肉が申し訳程度に骨を薄く覆うだけ。
ほっぺをくっつけあって遊んだ何年も前の、あのふにふにとした感触が何だか急に懐かしくなった。
見れば顎の一番尖ったところには小さな切り傷があって、ど...【レンリン】夏と蛹
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いつも、守られてばかりだった。
気弱で内向的だった俺とは違い、活発で何かと感情的な双子の姉に。
俺の代わりに薄汚い大人の世界に飛び込み、その白い手を悪で染めていく姉を見てやっと気付いた。
守られるべきは、彼女だ。
血で血を洗うこの世界で、必死に肩肘を張って生きていく彼女。
細く華奢な背中にのしかかる...【悪ノレンリン】その花の名前は