タグ「曲募集」のついた投稿作品一覧(10)
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君の孤独を想うとき
そっと夜空は口を明ける
コンクリートの罅 雨垂れの残花
そして爪先に触れる涙
君の心をなぞるとき
しんとした空気が月を洗う
また一度冷えて 鋭くも白光
僕は行き違う 架線の下
釣鐘草が鳴いた 窓には空想
喧嘩したすぐあとで どうして笑っているの...【曲募集中】 シュルテの挽歌
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天末線の畔 流した花の行方
声はほたりと落ちて 渇く地に手を付いた
そして わたしは月を乞う獣の様に
毛嫌うべき感情の侭 吼ゆ
雨に問う
いつかなら応えてくれますか
寄せ返すその度 朝が遠退く
この夜はもうあなたを喪った そう知りながら
今にも壊れそうな硝子の慟哭と往く
瞑る水平の涯に 流れた花の記...【曲募集中】 在りし日の歌
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どんな風に呼吸しても
どこかから 誰かに 見張られている様で
夜中の次はまた明日
喧しい 宙の口は窓と瞼で 塞いだ
あまりに頼りない浮遊感と
体を沈ませる 確かな重力と
どちらが伸ばす手をとれば
もう泣かなくてもいいと この唇で云えるの
おかまいなしに天球は巡る
足も声もとられて 溺れるほどの回遊...【曲募集中】 天球回遊
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傷つく心 そばにおいて
どれくらい夜を摘み取っただろう
触れた数だけ 線も引いて
手を伸ばしたさきの残香
もう居ない君に 名前をつけて
掠れた喉で歌うんだろう
ねぇ、コーマ。 今度会えたら
いったいどんなことを話そう
祈りと呼ぶには すこし濁った
蒼い口笛で泣く 僕の彗星...【曲募集中】 アーティチョーク
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昼から夜へ熱は冷めて
お腹の空いた街を風が通り抜ける
音もない部屋から見下ろす道
すこし前にひとりで通った僕の面影
等間隔の街灯が ぽつりぽつり向こうから光を連れてくる
そんな魔法の一瞬を 今日も僕はどこかで 見たんだけど
何度だって 震えながらでも待つよ
うたた寝しちゃうくらい 穏やかな日だまりを...【曲募集中】 ブランケッタ
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冷蔵庫の中のサカナと目が合ったら
きっと 僕は死んじゃうから
凍えないよう包まった この嘘が
融銅色に 混じる前に
スキムミルクのタイムリミットで
きっと 忘れてしまうから
冷たい空気に投げ込んだ 真っ白に
ため息のように 解けて、いけ。
ふわり ふわり ベランダから
濁った虹彩が小さな刺を 伸ばし...【曲募集中】 サカナの世界で僕は死ぬ
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気も遠くなるような この宇宙に魅せられたの
詰めこんだ コトバは 細い手に 抱きしめていくよ
憧れも 希望も 反射して 光るすがた
ボクの目に映るは 恋人みたいな衛星
いまに届くからね、と 絵本に見た牡羊座のよう
神話が落としたユメさえも 拾い積んでいく
漂う夜にも沈まない ワスレモノだってないよ
...【曲募集中】 ○×△と恋の月
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『ほんのささいな心の底を写した、二枚の青い幻灯。』
揺らいでみたり 転んでみたり
名前も分からないその経緯
泳いでみたり 浮かんでみたり
大切な返事を待ってる
跳ねてもすぐに 取り戻す地面
重力忘れるのはただ一瞬
立っている幻想 座ってる現実
出来ないなりの精一杯
ほんと些細だ 出会えたそこは...【曲募集中】 ピアサイダー
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明けることない夜の果て 唄さえ途切れた星の棲み処
いつしか誰もが忘れた きらめく記憶
俯くだけの日に飽きて 歩き出す暗い六等星
この両手は何を掴み 失うのだろう
深く横たわる空 いつからこんな
寂しいものになってしまった?
「毀れた色をすくえるなら」
怯える目を開いて明日を睨む
溜息浮かぶ天の川 足...【曲募集中】 六等星プロローグ
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何を言えばよかったの
「一人にしないでほしい」よりも つなぎとめたいのならば
暗い夜空を見上げれば 笑う君の口によく似たカシオピア
声をさらう流れを上から見下ろすばかりで
凝らさずにいた目はいくつもを逃してた
頼りのない足どりを追いかけようとしても 掴めない雫
「ねえ、君が聞こえないよ」って
見たく...【曲募集中】 シュプール・シュノーケル