タグ:ことり
5件
「夢みることり」を挿入歌に使ってファンタジー小説を書いてみた [5](最終回)
マルディンが目覚めたとき、すでに部屋の中は真っ暗であった。
体に張り付く汗の感覚と、何かが抜けたような虚脱感。
夜か、それとも早朝か。寝台から起き上がり、窓のカーテンを引いた。
外を見ると、うっすらと雪が降り...「夢みることり」を挿入歌に使ってファンタジー小説を書いてみた [5] (最終回)
wanita
「夢みることり」を使ってファンタジー小説を書いてみた [4]
「おいしかったね、あのお茶」
「ああ。マルディン用のも、楽しみだな」
蛍屋の印の押された、茶色の紙袋を抱えて、二人は街の石畳をあるいてゆく。
緑色の外灯が、道に光を落として、ぼんやりと光る。
「って、雪、降ってないか?!」
「うわ。本...「夢みることり」を挿入歌に使ってファンタジー小説を書いてみた [4]
wanita
「夢見ることり」を挿入歌に使ってファンタジー小説を書いてみた [3]
……アークのさした看板は、
『蛍屋』
「何の店?」
アークは答えずに、その店の木戸と押した。
きぃっときしんだ音を立てて中に入ると、ろうそくの炎の色のような暖色の光が二人を包んだ。
「いらっしゃい」
五十がらみの男の声が、店...「夢みることり」を挿入歌に使ってファンタジー小説を書いてみた [3]
wanita
「夢みることり」を挿入歌に使ってファンタジー小説を書いてみた [2]
* *
「いよっしゃ! 今日は臨時休講だな! 街に行ってもいいか、マルディン?」
「こらアーク! 不謹慎でしょ!」
憎まれ口を叩くアークを、リリスがたしなめる。
「これぞ鬼の霍乱って奴だな! いや~初めて見た...「夢みることり」を挿入歌に使ってファンタジー小説を書いてみた [2]
wanita
『夢みることり』を使ってファンタジー小説を書いてみた [1]
大きな湖に、豊かな土地。
この国が、ルディと呼ばれる怪物に悩まされ始めてから随分経つ。
四十年だった。
この国は、真ん中に大きな湖を抱えており、国境を接する外縁は、はるかな山々に囲まれていた。春になると雪解け水が豊かな水を湖に供給...夢みることりを挿入歌に使ってファンタジー小説を書いてみた [1]
wanita