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ピチャン…。
涼しげだがすこし不気味にも聞こえる水音は、薄暗い小さな洞窟に反響しては消えていった。
先ほどから目は覚めていた。しかしいくら鈍いメイコといえども流石にこの状況を理解できないわけがなく、それどころか頭のいいメイコは男たちが近くから去ったときに、素早く逃げ出そうとまだ気を失ったふりを...カイメイ&カイカイカイ… 7(ラスト)
リオン
ふと、誰か聞き覚えのない声で目を覚ました。
いつも寝起きの悪いメイコは、明らかに不機嫌な顔をして頭を引っかきながら、上半身を起こした。そうして、やる気のなさげなどこかぬけた声で、自分を起こした声へ、問いかけた。
「人違いじゃないですか」
ただしくは、問いではないのだが、メイコとしてはこれを問い...カイメイ&カイカイカイ… 6
リオン
青い空、白い雲、それから一番大事な、
「青い海ー!!」
うれしそうにはしゃぎながらカイトは海の家でアイスを買おうと、財布を準備し始めていた。
キカイトは重い荷物を車とバイクからおろして、広く敷物を敷いて休憩所を陣取り、そこにどんどんお菓子やらジュースやら浮き輪やらを置いて着々と完璧な休憩所に近...カイメイ&カイカイカイ… 5
リオン
さて、まあアイスの存在価値が随分と下がってしまったわけだが、それよりメイコはメイトが心配なようで、一度玄関へ出てメイトに声をかけていたが、カイトはどうもソレが気に入らないらしく、先ほどから少しご機嫌斜めである。
「カイト兄ちゃん、あそぼうよ」
「えっ?何?」
よほど恐ろしい顔をしていたのだろう、...カイメイ&カイカイカイ… 4
リオン
青や赤、黄色や緑に黒。まったくもって色鮮やかな集団である。
「ごめんなさい、めいさん。めいくん、また酔っ払って…」
「全然いいのよ!カイコちゃんのせいじゃないものね。…ってカイト!」
「何、めいちゃん。あ、アイス食べる?」
「少しはおとなしく遠慮しなさいよ。それ、何個目?」
…九個目。そういおう...カイメイ&カイカイカイ… 3
リオン
息もできない時間が数分にわたって続く。少しだけ長い髪を後ろへなびかせてカイトは目に涙を称えてこの世のものとは思えない恐ろしげな悲鳴を上げ続けた。
「いやぁぁぁぁぁああああああああ!!」
「カイト、うるさいわね。落とすわよ。…つかまっていて!飛ばすわよー!」
「ひぃぃぃぃいいいいいいい!!たすけてー...カイメイ&カイカイカイ… 2
リオン