さて、まあアイスの存在価値が随分と下がってしまったわけだが、それよりメイコはメイトが心配なようで、一度玄関へ出てメイトに声をかけていたが、カイトはどうもソレが気に入らないらしく、先ほどから少しご機嫌斜めである。
「カイト兄ちゃん、あそぼうよ」
「えっ?何?」
 よほど恐ろしい顔をしていたのだろう、ショタイトはカイトが振り向くのとほぼ同時に、怯えたように情けなくぼろぼろと涙を流して、二階にかけ上げって行ってしまった。
「おーい、チビはどこ行った?」
「ごめーん、何か泣いて二階に行っちゃった」
「そーかー。ならしばらく降りてこねぇな。種、ヌコ、今日は無し!」
 とくに関心もなさそうにアカイトはヌコカイトと種カイトにそう告げたが、無論二人(一人と一匹)は猛抗議をした。
「にー!!」
「ムゥ!!」
「文句言うなよ。おれだってわざわざこんなあっつい中、走り回るほどスタミナねェんだよ」
「にーィー!!」
「ムーゥー!!」
 対応に困るアカイトのもとへ、心強い助っ人が姿を現した。
「…何、やってるんだ…」
「帯人!!ナーイス!!ちょっとこいつ等頼む!」
「…え?…分かった…」
 階段の上から顔を出した帯人にアカイトはちゃっかり(?)子守を押し付けてそそくさとその場を後にした。しかしそれでも帯人はまったくいやそうな顔もしなければ、怒るようなそぶりも見せずに頼まれた二人を抱き上げると、もう一度二階へとゆっくり上っていった。
「…チビ、来い。遊んでやるから…」
 二階に居ることがなぜかばれていたショタイトは帯人に飛びついて、離れなくなった。ソレを見て小さくため息をつくと、帯人はまた、自室に閉じこもってしまった。と、そこへ間の悪いことに、キカイトがノックをして返事も待たずに中へ入ってきた。
「帯人、昼食の後にでも皆で遊びに行こうって話しになっているんですが、どうしますか?」
「…行かなきゃだめだろう?…行く」
「分かっているじゃないですか。さ、メイコさんたちが昼食の準備をしていますから、降りてきてください。種、ヌコ、ショタイト、降りますよ」
「あーい!」
「にー!」
「ムー!」
 元気よく答え、キカイトにしがみつくと帯人の服のすそを引っ張って引き摺り下ろしたのだった…。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

カイメイ&カイカイカイ… 4

『UTAU』を初ダウンロード(この辺がなんなのかよく分からない)しました!
あれです、デフォ子とか唄音ウタとかって言われてる子ですね。できればテトや桃音を取り込みたいのですが、よく分からず…。
だれか、分かる方はおしえてください><!!
めーちゃんはいいですねー。男のロマンですか(って女なんですけど)。
うろたんだー!って学校でいいまくってる馬鹿なので気にしないでください。

閲覧数:498

投稿日:2009/06/26 22:40:04

文字数:942文字

カテゴリ:小説

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