タグ:十面相
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昨日、夢を見た。
今までに会った女子が一斉に俺に告白してくる夢。ハーレム?そんな安易なもので済むならそれでよかった。
ただ普通と違うのは"全員グミだった"という点だ。これを聞いたやつは『好きな子に告白された』と思うだろう。でもそれは少し違う。だって、彼女は、
十面相、なのだから。
そういえば彼女が...【私(君)の中の】十面相Ⅵ【住人は】
姉音香凛
「メグ、絶対にあの学校に受かろうね!」
「もちろんっ、ハルカと一緒の学校がいいもん」
指きりをして顔を見合わせて笑いあった時、彼女がいなくなるなんて考えもしなかった。
ハルカと幼馴染のカイ君は学校公認の仲良しカップル。
けど本当は、カイ君は想いを伝えていなくて、ハルカは彼の気持ちにも自分の気持ちにも...ひとつの片想い【十面相】
harutani
君はあと何人いるのだろうか。何人いたとしても結末はただひとつ。俺はその中から一人だけを選ばなければいけない。当然残りのグミは悲しむだろう。でもそんなグミを俺は見たくない。だとしたら結論は――――
【私(君)の中の】十面相Ⅴ【住人は】
俺が遅刻ギリギリにもかかわらずにそんな事を考えつつ、待ち合わせのカ...【私(君)の中の】十面相Ⅴ【住人は】
姉音香凛
また、土曜日がやってきた。憂鬱でもあり、楽しみでもあり、様々なグミに胸がしめつけられたり、その一方でグミに惹かれている自分もあったり。色々なグミに会ってから俺の人に対する見方が変わった、気がする。例えば、色々な視点で人を見るようになった。いつもは個人の視点で見てる人を複眼の思考で見るようになったとか...
【私(君)の中の】十面相Ⅳ【住人は】
姉音香凛
*土曜日*
「まだか・・・?」
実は俺は待ち合わせの時間の一時間前にカフェに来ていた。一番目、二番目と人格の違うグミを見てきたが、明らかに俺は彼女に惹かれていた。
「遅い・・・」
と、言ってもまだ30分ほど前なのだが。『四番目はどんな人格なのだろう・・・?』と、俺は密かに期待していた。
「グミヤ・・...【私(君)の中の】十面相Ⅲ【住人は】
姉音香凛
*次の土曜日*
ついに三人目のグミと会う日がやってきた。この日を複雑な思いで待っていた。楽しみでもあり、胸が締め付けられるようでもあった。それでも、二番目のグミを見た時、俺は少しだが彼女に惹かれていた。
「ぐううううみいいいいいやああああああああああ!!!!」
【私(君)の中の】十面相Ⅱ【住人は】
...【私(君)の中の】十面相Ⅱ【住人は】
姉音香凛
*グミ*
「好きっ!」
私は自分と幼馴染にして、外見までそっくりなグミヤにそう告げた。 俗に言う〝告白〝というやつだ。まぁ、「両想いかもしれない」と、いう恋をしている女の子独特の思いを持って言ったのだが・・・ 例え、両想いだとしても、付き合うのは無理だろう。
なぜなら私は―――
『十面相』
なのだか...【私(君)の中の】十面相【住人は】
姉音香凛
私の中には十人の人格が住み着いている
私にはどれが本当の私なのか分からない
ある日の朝は図書館でエジソンの伝記を読んでいた
ある日はダンボールの上で歌っていたり
ある日の三時は隣の男がホットケーキを食べさせようとしていた
ある日はミニスカートで上はギリギリのキャミソールでまた同じ男が隣にいた
ある日...十面相 ~小説~
まんじゅう
「す…好きですっ!!」
「ごめん、彼女…いるから…」
私の恋は呆気なく終わりを告げた。
それから、私はもう人を好きになんてならないと決めた。
「グミ~、昨日どうして怒って帰ったのよ~」
「え?私怒った?」
「忘れたの?昨日私がグミの好きな人聞いたらさ…」
記憶にない。確か昨日は気付いたら家にいた。
...十面相【自己解釈】
禀菟
「ごめんね」
…この世界に[両思い]なんて言うのは存在するのだろうか。
少なくとも…今の私じゃ駄目だろう。
気の弱いおどおどした奴で。
それでいて傷が付きやすいワレモノで泣き虫。
こんな生物はどこの動物園や水族館や科学館でも受け入れてくれない。
( なら受け入れなければ良いじゃない )
( 所詮いつ...十面相 前編
きなこ⇔もぴぃ