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あと一限で午前中の授業は終わる。
ちなみに四時限目は担当の教師が休みのため自習だ。
クラスの連中も実質今からの長い休み時間に浮かれている。
既にぐっすりと昼寝をしている奴もちらほら見受けられた。
かくいう俺も、教師にうまく見つからない程度に校舎を徘徊しようと考えてたりする。
携帯を片手にさてどこふら...私たちの花物語 紫君子欄への想い
鈴猫(りんねこ)
お昼休み。
私は世良に連れられて裏庭へ続く通路を歩いていた。
登校中、世良はお昼を一緒にしようと切り出してから、私が話さない代わりに一生懸命に会話を続けようとたどたどしく自分の話や勉強の話をしてくれた。
私はそんな世良を見て、少しずつ調子を戻していった。
おかげで学校に着くころにはいつも通りに話す程...私たちの花物語 紫君子欄の光
鈴猫(りんねこ)
午前5時45分。
目覚まし時計も何もなく私は目が覚めた。
ベッドから足を下し掛布団だけきっちりたたむ。
朝食を適当にパンで済ませたら制服に着替える。
白いブラウスに首元には学校指定の黒い紐リボン、茶色でチェックの少しオシャレなデザインのスカート。
スカートの丈は膝ちょうどあたり。
髪型を変えたり伊達...私たちの花物語 紫君子欄の揺らぎ
鈴猫(りんねこ)
彼と出会ったのは、中学三年のときだった。
一つ年上で、髪を一つに束ねたどこかチャラい感じで初めて会ったときは、そこまで好きな人間ではなかったと思う。
向こうも向こうで、私の事なんて興味の無さそうな顔をしていた。
今日から一緒に住むことになるなんて言われても、はっきり言ってどうでもよかった。
私はその...私たちの花物語 紫君子欄の回想
鈴猫(りんねこ)
世良は、とても可愛い。
「私と友達になりたい」そういったときのあの世良の顔を、私は絶対に忘れないだろう。
赤面しながら、人の目を見るのが苦手なのにもかかわらず一生懸命に私の方を見て、白い手を固く握りしめながらそういった世良。
その姿がすごく、すごく可愛らしくて。思わず恋をしたかのように胸がキュンと高...私たちの花物語 紫君子欄の思い2
鈴猫(りんねこ)