副ぷっちょの投稿作品一覧
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自由が欲しいだなんて
何が自由かも知らない癖に
知ろうともしない癖に
よく言うよな
あれが欲しい これがしたい
値踏みしながら値踏みをされる
何もいらない けど愛は欲しい
溢れるほどの温かい愛が
バキバキに割れた携帯に
「助けて」とそっと呟いた...憎愛
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S
ねぇ僕は誰なんだい?
教えてくれよ 教えてください
嘘の僕を暴いて
本当の僕で塞いでよ
A
浮き足立って宙を舞う
僕は操られたマリオネット
まだ会ったこともない君の
従順な僕さ...You are my name
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何度僕が変わろうとしたって
世界は変わりはしないんだ
それなら もうこんなこと
無駄じゃないか
だけど諦めることも出来ない弱い僕は
何にも気づけないまま
のみこまれる
当たり前じゃない自分に
酔って踊らされたマリオネット
行く宛も決まらぬまま...プラント
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鮮やかなモノクロに飾られた
一人ぼっちの世界は
美しい色を探しているんだ
自分以外の他の誰かを
時間が過ぎないとできない
「後悔」は
そのためだけにある
言葉みたいだ
そうやって自分の弱さを知って
また明日も頑張ろうって...モノクロ世界の住人へ
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蒸し暑いなと息を吐いた
水蒸気が舞う雨上がり
水曜日通るこの坂は
どうしてこうも長いのだろう
夕焼けが色づく水平線
緑が生い茂る線路脇
曇天に轟く入道雲
ただひたすらに流れていく
急かされて迎えた朝も
日が暮れてのんびりと進み出す...涙雨
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後悔が先立つだけで
上手く動かせない心と身体が
もっとこうすればいいのに
もっとそうすればよかったのにと
過去の自分に会って
教えてあげたいくらいだ
終点が見出せないのか
途中下車する場所がないのか
それでも会いたくてたまらないから
また言葉を吐く...Piled up snow
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青空へと 思いきり叫べ 終わらない夢を
埋め尽くすほどにある
僕の未来予想図
ページ一枚だけじゃ
足りない
欲張りのようだけど
考えてはいるんだ
最初から否定ばっか
しないで
笑われてもいいさ...夏が終わるその時に
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昨日の夜眠りこけながら
描いた笑顔のどこかの誰は
朝、目が覚めると何故か
涙を流してそうで
いつの間にか言えなくなった
「嫌だ」の我侭は
頭のいい大人の僕が
檻の中に閉じ込めたみたいだ
首がなかなか縦にしか動かず
逃げ道の存在を忘れ...お子様専用心機関
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甘く愛おしい
思い出はなまあたたかい
儚く散っていかないよう大切に包みこみ
守っていくよ
ゆっくりと流れる
時はじれったく思え
今すぐにでもかけつけて強く抱きしめて
会いたいよ
嫌いなんて言い捨てたのは
嘘で...ティータイム
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僕がいなくなった後の世界でも
君が変わらず笑っていられるように
今は僕の精一杯をやろうと誓おう
そう、君が笑えるように
大好きだよ どんな君でも
少し意地っ張りで気遣いで
でも泣き虫で放っておけなくて
そんな君の笑う姿が
何よりも大好きと言えるから
ずっと変わらない...紅い糸
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あぁ バカみたい毎日笑って
楽しけりゃそれでいいやって
現実との違いもあやふやにして
高みの見物始める
指を指して 笑いものにする
こんなこともできないのかよ?って
全く笑い話もいいところだね
「分かってんだ」
「分かってないでしょ?」
「知ってんだ」...弱い自分イジメ
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覚えてますか?私が初めて
あなたを母と呼んだあの日を
そんなこと言う私も忘れたけど
あたたかい記憶は残ってますよ
愛する人に愛された毎日は
どれほど幸せだったでしょう
決して「出来た子」じゃなかったかもしれないけど
あなたに愛された日々は
心地よかった
手を伸ばせばいつも...特別な日の特別な言葉
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A
嫌った世界で願った明日は
平凡で
みんながみんな
自分だけの「ものさし」(もの)を持っている
B
測ったそれは
僕の中ではちっぽけな存在で
気にも留めるわけないんだ
僕にとってはただの「それ」だけ...ものさし
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大人になれば変わると
思っていた
目線も 心も
僕が子供のころに見た
大人たちの景色と変わらない
溢れる思いは多すぎて
だけど伝えたいことは同じで
ただこの手を握ってほしいんだ
誰か僕の声をきいておくれよ
届かないなんて言わないで...肩車
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答えが知りたくて
浮かせた前足なのに
すぐそこにある応えを前に
踏み出すのをやめようとする
流れる時に
置いてかれないように
必死にもがいた
つもりで終わった
昨日は夢で
もう今日がきた...夢で願った僕の声
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猫を被ったあの子は
今日もご主人様の所
猫を被れない私は
阻害された暗い屋根裏
猫を被ったあの子は
“にゃん”と鳴いて撫でてもらう
猫を被れない私は
嫌われる追いやられる
二人は姉妹 双子の姉妹
何もかも知っている...ネコカブリ
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傍観電車が止まります
御乗車の方は今すぐ死んで下さい
人が戯れる 溢れかえる
飛び交う奇声に耳が爆発
腐り落ちたようでもう使えません
縫い合わせたのでもう使えません
ボールを追いかけ七転八倒
なんてのは嘘でそこらで傍観
どうせポジション隅っこです。
見れば見るほどなるほどうなずく...傍観電車
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A
課された問題に
答えはあると思うかい?
出された問題に
意味があると思うかい?
B
振り返るノートに
探し物はあった?
見つからなかったかい?
間に合わないね...クロストーク
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A
みんなには言えないここだけの話
実は秘密にしてる野望がある
声を枯らし叫んでも足りないような
実は秘密にしてる野望がある
B
初めて聞いたこの歌の
あのリズムが忘れられなくて
いつか自分でもって思ったんだ
この手で僕だけの音楽を...夢の最果て
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S
過去も未来も変えられて
この感情一つ吐き出せたら
今ここにいる僕は
何かを守れていたのかな
A
ずる賢くなっていって
動かす口だけ増えて
当たり前に酔っているだけで
そういえばここは少し暗いかな...影に託して影を求む
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A
机上から溢れかえる
液状化した「それ」は
二度と固まらないそうで
流されるまま排水路へ
B
嬲り書いた昨日の恨みは
バックに詰め忘れたそうで
いつの間にかついた価値で
知らぬ間に売りに出されてました。...ノット・イン・ザ・ヒアー
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A
形だけ真似て違いを作った
カミサマ何かがおかしいようだ
そうだ
その違いにすぐ気づく僕らは
その違いをすぐ否定した僕ら
B
やけに上手いあだ名の付け合い
愛するより簡単でしょう
それが...独りごっこ
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A1
嫌なこと千万
眠れないと不安ながらに向かう寝床
たった5分で眠れるような
僕の思いなんなのって?
B1
今すぐにでも
崩れ落ちそうな足で
下も見れないような絶壁に
立って経って絶って発って...自分会議
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A
一に まず なんと
恋は するのではなくて
落ちるらしいのです
意識してはNO
気がついたら
目が追ってる
そんな関係
B
二に まぁ これまた...恋イロハ
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A
どうしようもないくらい感覚が麻痺したらしくて
どうしようもないくらい感情が操れないんだ
どうしようもないくらいの自分が生きたがる
どうしようもないくらいの自己中を招いた
B
嫌なことはたくさんあるから
それだけ見ないように目を背けた
楽しいこともいっぱいあったさ
それだけ見れるように目を合わせた...再建築
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A
何処ぞの誰かさんの唱え
私の前では皆平等な戯言
何処ぞの誰かさんの教え
私は何も見えないし聞こえないのよ
B
この世界とは根本的に
私と馬が合わないみたい
こんなにもほら狭い世界なのに
私はもう飽きちゃったみたい...貞子的世界革命
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A
一人でいつも待ちぼうけてた
あなたを待って何十年
肩に落ちる雨粒が
傘の意味をなくしてた
B
気がつけば手じゃ足りないほど
私はずっと待っていた
変わらないと思っていた時間
「ずっと止まっていればいいのにな」...アップルパイ
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A
たまたま目にした数メートル先
立ってた君がいた
相変わらず遅刻しそうで
言い出せなかったこの気持ち
B
昼休み始まる無法地帯
少しは近づけるのかな
君の大好きなドロップス
いつのまにかバックにあったみたい...現在ドロップス
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A
起きた途端から僕が中心
世界と僕のそんな関係
利己主義上等
やりきれない思いを
人に押し付ける
B
あわよくばの先へ
言葉を呑み込む
引きこもりになってしまった...アベンドライフ
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A
慣れあった手と手が信じられない
過去形で繰り返す理想像
夕焼け沈む西の空
碧と赤の淀む境界線
B
萎んだ空気に身を委ね
草木が風に揺られてざわめく
一瞬だったかもしれない夏の音
かすかに聞こえる君の声...緋色染まるは夏の空
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