タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(8)
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時折、車が通り過ぎる音がする。
なんと穏やかな金曜の午後だろうか。
以前だったら今頃は、仕事で特に金曜が一番忙しかった。へとへとになり終電ギリギリに乗れたと思いきや、車内にはこれ以上入りきらないといった状態で、カバンの中に大事な物が入っていると、それを潰されないように頑張って守ったものだ。
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自宅に戻った七河はまず、パソコンの電源を入れた。その時携帯にメールが入ったので見てみると馬場からで、「後1時間程で到着する」と一文だけ書かれており、「分かった」とさらに短い一文で返した。
コーヒーを作る為、お湯を沸かし、帰り道の途中で買ったサンドウィッチを食べながら待った。食べ終わる頃にお湯が沸い...skycafe_5-2
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七河が初音ミクタイプのヴォーカロンを拾ってから6日が経ち、明日で丁度1週間が経とうとしていた。拾った当初は、起動の仕方や使用方法など色々模索したりして楽しかったりもしたが、現在ではその興奮も冷めつつあった。日々新しい情報が入るたびにヴォーカロンの事は頭の片隅へと追いやられていく。
七河は現在...skycafe_5-1
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「いらっしゃいませ、お一人様ですか?」スタッフが近寄ってくる。どうやら営業中の様だ。
「いや、後で一人来ますが、とりあえず二人がけの……」秋都はそこまで言うと奥の二人がけ用の席に座っている一人の女性と目が合った。美帆だ。
「あ、秋都ちゃんこっちこっち!」金曜坂は手を振っている。店員は状況を把握...skycafe_4-2
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4
熊沢秋都(くまざわあきと)は品川のとある娯楽施設でギャンブルをしていた。コインを入れてレバーを叩くと中央のリールが回り始める。ボタンを押してリールを止め数字の7が揃えば大当たり。スロットマシンである。
現在28歳、体系は普通。髪は特に整っていなく、適当に伸ばしたまま。髭は剃ってあるようだが、...skycafe_4
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3
翌朝。七河は朝8時に目が覚め、キッチンでコーヒーを作った。午前中の内に今日の分の仕事を終わらせようと思ったので早速デスクに向かった。
カーテンを開けると柔らかい日差しが部屋に入ってくる。春が近い。部屋にいる間は薄着でも大丈夫そうだ。こういう日は本当に朝から仕事が捗る。毎日会社に出勤していた頃...skycafe_3
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次の日、七河は仕事のため、出社した。
大手町の駅からそのまま地下を100メートルくらい歩くと会社のビルに直結しているエレベーターがあり、七河の会社はそのビルの22階にある。七河は現在打ち合わせが終わり、喫煙所で一服しているところだった。
七河は主に自宅で作業をしていて、打ち合わせ等がある...skycafe_2
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1
『私は誰の為に生きているの?
何の為に生きているの?
どうして私が生まれてきたの?
そんなのどうだっていいじゃない。
一番大切なのは自分自身が楽しいこと。
長い時をかけ、数々の疑問・苦しみ・悩みをあの夜空に投げかけた。
星達は答えを知っているかのように光輝く。でも教えてはくれ...skycafe_1