石動 羽根

広がる空に浮かべてくのは　ちぐはぐな　ハジマリの定理たち
そう　長い旅の後で　僕は答えを見つけ出すよ
組み立てて　壊した　不揃いな　記号たち
目に映る　物すべて　手に入る　そう思ってた
“絶対”よりも確かなもの　捜してたんだ　
眩む視界の中で
黎明　黄昏（こうこん）　廻り廻る　永遠の先へと
紡いでく...

くずれゆくぼたんにつどうよたかのこえ　ないだうみがなけばあざわらうてんろう
さきにあるものはつらなるひげき　このみをとしてえんじてみせましょう
つまはげたみつゆびをかしづけ　ちしおでうすくべにひいて
さあまくをきれ　うたかたのぶたい　いっしょにおどりましょう？
つきにむらくも　はなにかぜ　そのともし...

崩れゆく牡丹に集う夜鷹の声　凪いだ海が啼けば嘲笑う天楼
先に在るものは連なる悲劇　この身を賭して演じて魅せましょう
爪剥げた三つ指を傅け　血潮で薄く紅引いて
さあ幕を切れ 泡沫の舞台　一緒に踊りましょう？
月に叢雲　花に風　其の灯が燃え尽きぬように
宵闇に包まれたままで往く　貴方か私　孰れが果てるま...

初めましてあの星からやってきました
早速ですがどうか傍に置いてください
健やかなるときも病めるときも　愛し続けますと誓いますわ
一秒ごとに好きになって　一生かけて好きにさせるから
百光年離れてたって好きになるってありえなくない？ありえなくない！
そうよget chance!
銀河も溶かしたココロ
溢...

いつだって　それは　突然で　しかも
計画は　さっぱり何も　無いようで
過ぎていく　時間（とき）を　惜しむような　顔で
また君が　遥か彼方を　指すから
少し寝ぼけた　ような瞼で
君が笑うから
宇宙（そら）と地球（このほし）が　重なる
地平線の向こうへと　走ってく小さな影
「君と一緒なら　どこでも行ける...

白く光る波を見ていた
1つ咲く浜昼顔　青　入道雲
脳に焼き付いたイメージ
風が悪戯にさらった帽子　夏の幻
揺れる向日葵　カモメの声
パステルの風景画に君を描こう
抑えきれないリンケージ
飛行機雲と水平線が　切り取る世界
変わりゆく季節　変わらない距離に　少し背伸びして　歩幅も大きく
少しだけ前を　歩...

深い　霧の中
震え　佇んだ
音も　影も　無くて
膝を　抱える
堕ちてゆく　孤独がまた　空を遠ざける
繭の中　傷つかぬようにただ　羽を探す
痛いほど　噛みしめて　滲む朱と
突き刺さる　静寂の中　瞼を閉じた
声は　届かない
きっと　知っていた...

郊外の隅　掠れたラジオが煩く喋る
現実味なんて無いありがたい言葉を
虚像を抱けば　事実が綻ぶ
見える見える見えぬ見えぬ　見えぬ見えぬ見えるや
滲んだ視界　操られる街　茨の海で虚しく踊り謳う人々のさざめきと
悲哀に咽ぶは　真理の扉か
閉ざせ閉ざせ開け開け　開け開け閉ざせよ
夢から覚めたら　悪夢が待って...

空を飛べるなんて思っていた　形だけの翼なのに
羽ばたこうとして無力なまま何もできずに
変わりゆく季節　僕を急かし過ぎてく
誰も大きな自分描き　上を向いて歩けば躓く
理想並べてみてもそれは　きっと無い物ねだり　そうでしょ？
独りちぐはぐ積み上げたけど
ガラガラ崩れ落ちてく
ハリボテの声じゃどこにも届か...

僕ら生まれた時に　神様にもらったのは　
透明な絵の具チューブと　新品のパレット
　
１つずつ色を見つけるたび（その旅）
少し大人になって　（染まるパノラマ）　
遠くまで行けるかな
この空に　この海に
僕らの色を重ねよう
鬱憤も　躊躇いも　混ぜて
そう　足りない色ならこれから探していけばいいから...

貴方に巡り会えた
あの日から今日を夢見た
いつもより　優しい　陽の光
そよぐ風　桜に　染まる頬
知っての通り私は　不束者です
それでも　貴方の
苗字をくれるのなら
生涯隣で　共に　夢を
私は貴方の　右の翼に　なりたい
このまま二人で空の果てまで...

付和雷同　曲学阿世
どうせならさ
狐仮虎威　内股膏薬
楽に生きて
波風とか立てずに　ただ
ああ　長いものに巻かれ
これが１回目の君
納得いく人生でしたよと言えますか？
「さいしょからはじめる」気があるなら
引き継ぎアリで　New game!...

強い風に　雨の気配感じた
儚い心　満たして
地平の果て　月を堕とすような
不安の嵐に　呑まれてしまわぬように
護りたい　見失わない
その瞳（め）に映る全て
このまま紅（あか）に染まる前に
手招いている　石英の空　心が叫ぶまま
崩れゆく世界を　希望と呼ぶのなら
赤い瞳が　放つ旭光（きょっこう）　闇を切...