いづみともこの投稿作品一覧
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見上げた空から
涙が落ちた
知らない味に
戸惑うだけの私
あなたと別れた後だから
傘なんてない
わたし、ひとりだけでいたい
(声がききたいんだよ)
いまは、ひとりきりでいたい
(少し泣いていたい)...Rainy Lonely Lovely Monday
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未(ま)だ届かない 桜の香り
あなたの声も遠く
冬が、終わる
まろびゆく 雪解け
仄かな色も 未来さえ
見えずにいる 私はだあれ?
いつか いつか 振り返る時
忘れないでいたい
頬(ほお)に 落ちた 優しい雪に
想い染められてしまえと...【曲募集中】春ニ恋スル冬ノ詩
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櫻の下には屍が埋まってゐる。
想ひ想ひて死に絶へて、
櫻を薄紅色に染め上げる。
嗚呼、美しきかな。
狂ひ狂ひて咲いた櫻の根は深く、
今再び散り逝く櫻をいと愛しと思いけり。
櫻の元には屍が横たわる。
焦がれ焦がれて身を焦がし、
櫻は深紅色に咲き誇る。
嗚呼、悲しきお前。...櫻ノ音
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薄紅の桜のように
私を愛でる人はない
ただ独り貴方を想う
…それだけで
冷たい瞳も知らぬふり
あなたの他にはいらないの
誰にも愛されない
私は 椿の花
声を殺して 落ちてゆく
咲かせて 散らせて...椿ノ花
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貴方の孵りは夏を告げた
地下の街は華やいでいるかしら?
暇(いとま)無く嗤う蜩(ひぐらし)
また 問いを掻き消していく
翅(はね)を休め
時雨を待つわ
思い出せぬ過去を脱ぎ捨てて
この聲(こえ)は
誰かの為に
子守唄を歌うのでしょう?...Shigure
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静かな朝
あなたのいない夢から覚めてみる
現実(いま)を生きてる感触 酷く冷たくて
色褪せた記憶で笑うあなたは
こんなにも優しすぎた
自分が傷つくことも分かってない
どうして隠そうとするの
少しでいい
その痛みを
知りたかった...月 ~Side of the Moon~
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小さな椅子に腰掛けて
まどろみと光
太陽に手を伸ばす
壊れた時計はいつまでも
あなたの帰り
温もりを待っている
どうして
あなたがいないんだろう
もし わたしが
あなたを抱きしめていたら…?...my sweet rain.
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【Aメロ1】
紅の雨
泣いている
重なる痛み
体を切り裂いてく
【Bメロ1】
ああ 止めないで
壊したいと願うことを
【サビ1】
瞳閉じたその体...VENOM
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光が差し込んだ窓際から
手を伸ばしたら届くのかな
誰も知らない花の傍らに
色褪せて消えた記憶の波
時計進めて…
過ごしてきた時の真実の理由を知った
私がいままで見ていた世界は
あなたの遺した思い出の中
私はいままで愛したものさえ
あなたを通してしか見れなくて...レリクス
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小さな雨樋を伝い流れる
冷たい水を見つめて
微かに強くなる音を感じた
遠く香る 紫陽花の花
淡い空に 揺らいだ雨は
土に濡れて 陽炎に消え
手の平を 焦がしただけで
甘く 甘く…
焦がれては失った 落ちている花の色
この部屋でいつまでも 思い出すだけでいいの...Hydrangea
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隣に誰かを乗せた
貴方の車が通り過ぎる
窓越し瞳を閉じて
最後に話した言葉を思い出すの
近くて遠かった隙間に
私じゃない誰かがいるようで
怖くて怖くて
優しい季節は終わるけど
忘れることはないと誓うよ
涙が溢れて止まらなくて...優しい季節が終わるなら
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少々ホラー童話テイストです。
苦手な方にはオススメしません。
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昔々のことです。
ある村の漁師達の間で、満月の夜にだけ現れる「人魚」を見たという噂が流れていました。
何でも、その人魚を殺してその肉を食べると、永遠に生きられるのだとか…。
その...The story of the mermaid drowned
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濡れた足に絡んで
白い肌を浸して
爪を青く染めるの
熱を奪い流れて
揺れた髪に纏わり
青い瞳侵して
堅い殻で閉ざすの
君を誘い殺して
鰭のついた少女は御伽噺(オハナシ)?
人のように綺麗な海に生きるお魚...溺レル人魚
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静けさ満ちる紅葉の路
莢かに揺れた椛を纏う
冥土へ踊る屍の舞
重ねた闇が此の手に宿る
抱いては果てる恋情の夜
往けども見えぬ限界を辿りましょう
優しい月に背中を焼かれても
止まりはしない言の葉が雨なら
乾いた傷を許してくれるから
寂しいだけの後悔に生きてゆきます...紅神楽 -ベニカグラ-
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小さな影を見たの
遠くへ逃げてゆく足音が
いつかの君のようで
いまでもここにいる気がしてた
忘れることが怖くて瞳を閉じる
思い出の中一人で街を歩いた
消さないでこの痛みを
君を知るただ一つのものだから
落ちてゆく闇の中で
傷跡を見つめているの...Cease Town
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遇いたいわ
何度でも
唯一度
だけでいい
けれどもう…
逢いたいわ
逝きたいわ
死の淵へ
手招いて
逝き着いて...経糸綴 -タテイトツヅリ-
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ひとりふたり目を覚ましては
青い詩をただ口ずさむ
それは遠い異国の言葉
伝え聞いた少女の話
水路の奥は迷いの小路
影を落として漂い歩く愚かな娘
迷路に棲まい穢れた足で
痕を残して移ろい消える事さえ出来ずに
哀しい歌を紡いだ声は
水の都に響く波音を奏で...Elegia
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Sleep, Sleep, and Sleeping...
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擦れ違う肩と肩の高さ
同じところに並ぶことはなくて
語り合う人の声だけでも
拾い集めて心に閉じ込めた
私が大人になれたなら
ひとりの女として見てくれますか?
「好きです」と言えたら良かった
「大好き」が聞けたら良かった
「さよなら」と手を振り返して
あなたを忘れたくはない…...Dear...
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蒼褪めてく孤独の空に
私だけが浮かんでいる
切り落とした罪の重さで
潰されることを怖がって
鋭く光る三日月さえも
この手に乗せて
傷ついていた羽を広げたら
飛び立てる?
優しすぎた夜を越えて
生まれ変わり 空を行く翼のない鳥になる...翼のない鳥
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(1番)
零れ落ちる 月の子供 静かに空を見上げ
硝子の靴 踏み鳴らせば 真紅の月が溶けた
湖の 鏡には 私だけが映る
変わりゆく その姿 もう二度と見せないで
足元から 青い花が 私を見つめている
鋭い爪 飢えた瞳 奇怪なその全てを…
(2番)
嘆きさえも 獣のような 醜い唸り声に
白い指は 黒く...Moon Child
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夢と夜と嘘の間
君の影も声もなくて
僕は庭の月の花を
白く咲いた花を見ていた
そっと硝子を撫でて
ずっと鼓動を止めて
永久の眠り 覚めてもいまだ
君の想い月に照らされ
浮かび上がり僕の元へと
悪い夢を届けに来てる...サメナイユメ
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聞こえない忘れたいと
願うだけ思い出すの
未来はもう壊れてる?
君はまだそこにいる?
孤独な連星に届けた言葉は
あなたと交わした約束、それだけ…
「もう一人にはしない」
空からの声で目が覚める
あの夢に見てたのは
抜け殻が歌う子守唄...Remember Stars
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てるてるみく
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雨に打たれ
思い出している
淡い影と
優しいあなたのこと
通り過ぎていく
緩やかな季節
一人きり
肩を抱き泣いた
こんなに長く止まない
夏の雨の中でも...通り雨
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飛べない鳥が
鳴いている
折られた翼
探してる
それは私のようで
泣き叫ぶ私のようで
まるで小鳥の嘆き
苦しみにもがく囀り
「さよなら さよなら」
言えたなら...籠ノ鳥 -Wailing Bird-
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いつか見ていた夢は
甘く儚い陽炎で
遠く息衝く夏は
淡く切ない恋心
行き場を失くして私は彷徨う
伝えるための言葉もないから
貴方のために 今 花開け
この思いは艶やかな花模様
雨、露、時は まだ 降り積もる
愛し君の柔らかな心に...夏忘 -ナツワスレ-
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君の夢を聞かせてもらったことがあったね
きっとそれは遠い宇宙へと上っていくだろう
私の予想を超えて高く輝く貴方
それはまるで飛行士が乗る宇宙船のようで
光る星を見つめている
誰もがいつかそうしたように
同じ空で繋がりたい
君の願いを星にかけ
大きな輪を作るよ
たくさんの心を一つにして...Peace
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生き別れた存在を
教会で眠りながら信じていた
楽園があるはずだと
一目でも逢いたいと願っていた
夢の中 踊る髪
夕闇で 輝いて
遠い海 映してた
目の色は 僕のよう
黄昏の国で会うことができたなら
君のその声で名前を呼んで欲しい...「異国の双子ハ夢ヲ見ル」
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一人で歩く 思い出の橋
心を捨てて どこまで行けば
いつか探した 優しい君へ
褪せた気持ちが 届くのだろう
揺らいだ決意も 押しこみ走る
記憶の森には 道などない
闇の中で静かに咲く
花の姿は美しすぎた
Sacrifice your life
I want your everything...退廃世界
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