ほさけんの投稿作品一覧
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冬の日は とても憂鬱
時の音 聞こえるようで
氷雨のような みぞれのような
冷えた心に 忍び込む
少しは笑いなと 猫が
膝の上 見上げるけれど
冬の寒さに 寂しい夜に
心は ただ沈むだけ
夏が来れば 雲に乗れば
心は 澄んだ青い空へ...レモン爆弾
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花丸のような
とびきりの 日には
桜舞う 街のなかへと
心は 何だか漂う
散り散りなような 春の光
雲 風 すべてが流れてく
オフィスのみんな メダカかな?
同じ向きに 泳ぐ
さざめくような 水の部屋に
あちこちへ泳ぐ メダカ達...彼女は忙しい
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季節は過ぎ 夢へと続く日々は
あわい思い出に 変わっていく
心に残る 幾つものきらめきと
透きとおる思い いつか思い返す
光の春 笑顔のまぶしさ
何げないジョークは 愉快な若葉の日
優しくメロディーは降る 春の日に
伝える 命の今日の輝き あなたへと
いつまでも 時は季節をめぐり
未来へと続く 思...季節のなかで
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何故か知らない 寂しさは
そぼ降る雨と 落ちてくる
静かな雨は 冷たくて
心は冷えて 泣きそうで
壊れそうな この世界
小さな世界の 片隅に
石の歩道 並木道
濡れた落ち葉 舞い落ちる
満たされない 虚しさは
いつもいつまでも 降り続く...雨の国
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意味のない日々に さようなら
仕事をなくし 歩く町は
何だか 変で
パン屋の店先 鳴き声が
聞こえてる 鳴いている
やぎの声が 不思議な午後
私も 泣きたい
そっと 泣いてみる
猫の声がするよ
ミャーオ!...動物タウン
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明けてゆく 空へと
青い海は 目覚める
幼い日の ささやき
遠く 聞こえる
繰り返す 日々へと
波は白く 砕ける
昼の海は 明日へ
遠く 広がる
知らない世界へ
新しい時へ...海の歌
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満たされる音と 満たされる空間
満ちてゆく響きは 銀色 流れる河
僕らへと開かれた 音と光の道
地上に広がる すべての流れる音
歌声に月は射し 月は夜空を行く
思いは漂う むら雲
月影は揺れ動き 姿は移ろう
無機質な 夜の街へと
感覚の元へ リアルへと
遠い景色は沈黙 凍る季節は静謐...月と星と私と
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緑の髪は 風になびく
静かに揺れる コーンフラワー
予言者みたいに 僕らはしゃべる
はかない夢 過去たちの
ピックアップの 揺れる座席
白く乾いた 道は伸びる
石ころみたいな 僕らの言葉
君は きっと笑うだろう
青い空の 中に溶ける
笑い声は 風のよう ...プラスチックエイジ ガールズ
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雨粒は 微塵の
青い空の かけら
新鮮な 君の目に
青い空は 降り注ぐ
浮かび去る 言葉は
降り続く 雨のよう
ずぶ濡れの 心は
灰色の 雨雲
下る坂道 靄の川
塔の上には 天の眼...雨上がりの青空
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融ける時間
空へ伸ばす 手のひらへと
時のページは 蝶のように
舞いおりる
ぼんやりした 空の光
心の奥に沈む
過去の 記憶のゆらぎ
夏街に 漂う影
君は 満たされず...融ける時間
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名まえのない歌
きらめく時 きらめく街
あふれる光 この世界
風に吹かれ 街を歩く
行方しれない 明日へと
暮れる街に 耳をすます
かすかに残る 過ぎた響き
傷つき 雨に打たれて...名まえのない歌
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拝啓らんぽ先生
ひらひら ひらひ...拝啓らんぽ先生
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雲の影
果てしなく 広がる
光と 影の中に
時には 暖かく
時には 冷たく吹く
記憶の 風音
吹き荒れた 青い季節
幼い春は 南風
雲の影は 夢の跡
陰りゆく 季節は...雲の影
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コスモス畑
金色に 光る波
きらめく 世界は
秋へと 季節を越える
君は なごりの夏空
過去を 見つめる
すり抜ける 時の波
命の 迷路は
ガラスの 袋小路
君は 囚われた思い...コスモス畑
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白鳥の星
小さな通りに
歌が 流れて消えた
小さな町から 踏み出す
小さな あなたは
輝く冒険者 光を持ち
冷たく暗い空へ 飛び立つ
さあ
地上の光を 遠くはなれ
澄んだ眼差しは 強く遥かに ...白鳥の星
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風と花と光
声が 聞こえる
冬の 街から
青く冷たい 風が
君の 心を過ぎる
言葉 冷たく
心 枯れても
熱い思いは 胸に
今でも過去から 響く
光は きらめき...風と花と光
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春 川は流れる
風は やさしく春の谷を 吹く
淡く香る花 白く光る空
散りかかる花びら 流れてゆく心
夢のように ゆらめいて
水は 時を映す
風は 涼しく頬を 過ぎてゆく
春の通る道 若葉のトンネル
あなたに 呼びかける
冬の日の 心に...春 川は流れる
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春待雪
風音 雪色 冬の空
白い部屋
思いは 降りつづく雪のよう
霞む空の かなたに浮かぶ
青い影ぼうし 思い出
薫る風の日 私は空をあおいで
風雲
青い麦の穂 穂なみの海は
遠ざかる日々...春待雪
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おとなになれなかった子供たち
星が降るような 夜空の下で
風に耳をすます
景色は変わって 時はすぎてゆき
誰もが忘れてしまう
星に輝いた 思い出がのこり
風が答えるだけ
遠い世界へ 呼びかけてみても
こころは泣いてしまう
眩しいあの日が 再びあるなら...おとなになれなかった子供たち
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屈折光
季節の色が 移ろうように
幸運の光が 消えてゆくなら
明日への 迷い道を
いま 通り抜けてゆく
光のほうへ
冬の道には 枯葉が散り
萌え立つ若葉は 見えないけれど
雲はきれ 空からの
いま 光に私は ...屈折光
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微笑みの季節
灰色の空の下に
雨は冷たく落ちて
ブルーな心を
窓に映して見ている
どんなに遠く離れていても
信じあえる
いつでも心は見えてる
きっとわかっている
冷めたマグのコーヒー...微笑みの季節
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猫町と星屑
思い出の 物語
猫町の 昔ばなし
父さんの あの町が
今もまだ あるのだったら
懐かしい あの頃
浜に向かう道は
いつか 帰る
町へ つづく
あなたのすべてが...猫町と星屑
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海岸通り午前5時
琥珀色の 通りに
朝の風が 吹いてる
夜のなごりの きみは
まるで子犬 迷子のよう
汚れたシャツと くたびれた靴で
小銭の数を 指で確かめ
闇の中に 偽りの日 夢みてる
うつむいて
つかれた顔で 歩道に腰かけ ...海岸通り午前5時
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秋の今日にアリガトウ
青い空の光
けやき並木の道
秋色の 木の葉ゆれて
昨日の思い 染めてく
季節は もう変わって
私に 問いかける
春の光も 夏の雲も
遠くはなれて 季節のなか
思い出の日に サヨナラ...秋の今日にアリガトウ