ちなりの投稿作品一覧
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はぐれた花弁が沈んでいったのは既に昨日のことなのだ よ、と
そしてその様を
笑顔で見送ったのは間違いなく 燃えた赤い火だけ。
一緒に沈んだ
真赤の時間。
見据えた太陽は優しい顔をしていながらも、
ただ枯れていく様を愉しげにわらう。
「君の命は輪廻する」
なんて、
今更な話は...咲いた夏唄
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見たくないのだから仕方ない。
お前など、生まれてこなければ良かったのに。
『愛しているよ』
必要ないから信じない。
これは病か、あるいは一種のまやかしか?
『僕を信じて』
なあ、お前。
私を覆って、
それに絆されるまで、
私に戦慄を与えて...症候群
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誰が何を言おうとすべては泡のようで。
ふわり、
幻想の世界に浸ったそれは僕らと同じく憂いて漂う
僕に見えるものなどきっと万人には理解されないのだとしても
だからこれが夢や現なのだとは口論したくなくて
だって彼女は生きたんだ。
あの星の瞬きと共に、
僕らが妄想するすべての夢のように、
君の脳内に咲く幸...サイケデリック