タグ「切ない」のついた投稿作品一覧(13)
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神様の夢はあまりに綺麗で
覗いた僕が悲しくなった
美しいほどに遠ざかるものも
目にしていたいと思うのは何故
歓迎の歌が雪崩れ込む
記憶の海は砂漠と似ていた
許さなくても赦しているから
僕じゃない僕を愛して
夜の帳に抱かれた腕が
誰かの涙で重くて...水無月午後より透明な
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君があまりにゆっくりと
この線を歩いていくから
僕はさよならが言えない
もう腕は届かないのに
君があまりに清潔な
さよならを残していくから
僕は涙も流せない
すべては汚れのようで
この感情の裏も表も
途端に醜く見える...ライン
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いつも大切な言葉ごと
遠くへ投げ捨てているの
思い出が風化するほどに
浮き彫りになるものがある
きっと大切な言葉ほど
遠くへ投げ捨てているの
誰かに届いてしまったら
寂しく迷わせてしまう
素肌に綴った文字で
そう言って微笑った...ローレライ
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水溶星のこぼれた跡をなぞって
きら きら 、
回るオレンジを眺める
欠片になった誰かが伝え損ねた
どれ どれ 、
揺れるオーナメントのよう
こんなに綺麗になってしまって
馬鹿だね
この世界が美しかったのは
きみが汚くあったからなんだと...Az
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干渉的な月の明かりを
ひどくゆっくり跨いだ
誰も彼もが眠る頃
そんなの存在しない
導きの星に繋がれて
歩いた大河の夜は
きっと思い出にできない
散らばっていく群青
お眠り
あやす声が優しいから...羽化する貴方
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偽りの 時計をもう止めていい
風上に夜が降りてくる
藍色に掠れて 見えなくなった
大気に投げ出した呼吸
封鎖して 破裂した
脱け殻の行き先を
もう誰も知らない
それで良いけれど
まやかしは此処に
一つも存在しない...星影ユーフォリア【曲つきました!】
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この胸に金の鍵をかけて
塞ぎ込むことができたなら
酸素に腫れた君との記憶も
きっとモノクロームのまま
幸せも不幸せもいらないから
ただ終わらないときが欲しかった
褪せることもなく光ることもない
古びた肖像画のように
寄せ集めの星屑を
飲み干した喉に傷がつく...リリコット
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曖昧なバラアド 君は風化した
甘い金木犀の薫りで
投げ出した指を包まれたなら
やがて静かに眠るんだ
雨上がりの土の下で
多分 待っていた
春先の日に似た温かな
君の爪先を
誰かに捧げてしまえるような
柔らかな心なら...グレイゲイト
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さようなら、と囁いた夜に
鐘を鳴らした貴方が
散らばった私の欠片を
集めてくれるような気がして
足音を立てた
朝焼けに掻き消されないように
静かに歌った
風に残らないように
Merci Merci
身に余る幸せを...路地裏の少女
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(A)
あなたが残してくれたのは
迷宮仕立てのこの心
リコリス色の記憶の中
褪せないあなたの横顔は
(B)
ああ 今でも微笑ったまま
私の最の果て佇み続ける
(サビ)
失くしたのはあなたではなく...時のアメリア
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時計回りの真昼のテラスに
あなたの背中を見つけては
冷たい床を私駆けて駆けて
転がるみたいに、逢いたい
迷子の兎を追いかけたこと
硝子の靴を履いてみたこと
全部あなたの為だったの私
煌めくゆらぎを、恋うって
走る秒針の音も聞かず
笑うあなたの声を追って...翡翠
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ビー玉 転がった 青い影を残して
ビー玉 落ちていった 深い海のその奥
ららら 歌いながら
ビー玉 転がった 君の後ろを通って
ビー玉 過ぎていった 青い影は残した
ららら 透明なの
もう何も 言わないで
白い光が刺さる 僕の瞳を知らない?
君の声が聴こえる 僕はただ立ち竦む
ビー玉 転がった 青い...瞑目
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両の手に声を閉じ込めて
君の帰りを待っているよ
歌に変えたら溢れてしまうから
それはきっと
次に会う日までの約束だね
硝子に映る君 幻だとしても
どうせ見つめ合うのなら
笑顔がいい
あの日の約束を
今でも憶えてる...指切り