すぅの投稿作品一覧
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「…大好きだよ、また来世」
そうして、この宇宙は救われた。
中心にいるのは、ある惑星の救世主であり、結果的に宇宙をも救った勇敢な少女。その青い目から涙を流す姿は、まるで絵画のように綺麗だった。
一一一これはとある少女の話。
世界を救った勇敢な少女の話。
恋を知ったばかりの少女の話。
人は...プロローグ
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海を眺めている。
青くて、大きくて、広い海。
見ているとちっぽけな自分がどうでもいいように思えて、壮大な青の中に入りたいな、なんて考える。
「…さて、帰ろうかな」
その呟きは、誰にも届かず風が攫った。
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そうだ、海に行きたい。思いついたのは早めのバスタイムを終えてリビングでアイスを食...瑠璃色に入りたくて、夏。【Lily誕生祭2020】
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『キヨテルおめでとう~』
「せめて直で言ってくれませんかね?」
今日は師走4日目。つまり僕の誕生日。
氷山キヨテルとしては発売から10周年らしく、ネット上ではそこそこ賑わっているらしい。かく言う僕らのマスターもそのお祝いに参加するらしいけど、それより家にいる僕を祝ってくれ。
日が変わって本当に...特別ではないけれど【キヨリリ】
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7th Birthday!
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「すぅー、髪といてー」
「リリちゃん待ってて〜」
今日は久しぶりに暇ができたので、ちびリリちゃんとお出かけです。どうしようかなあ、本屋もいいけどカフェ開拓にも行きたいし、あ、でもリリちゃん出してもいいような場所にしないとな……。そんなことを考えながら今日着る服を考える。
因みにリリちゃんの服は頑...リリちゃんとおしゃれ【かなりあ荘】
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「今から言うことは、全部がホントのことだから」
寂れたビルの屋上で、親友は私の隣で呟いた。私は彼女の顔を見つめたが、彼女は空の雲を数えるように、遠くを眺めている。
それから言うことは出鱈目ばかり。確かに彼女はひねくれ者だけど、いくら何でも砂糖はしょっぱくて塩が甘いなんて、冗談も甚だしいんじゃない...【自己解釈】eight hundred【キヨリリ】
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朝の満員電車は辛い。
今は冬だからまだいいけど、夏なんかもう最悪。今だってマフラーをしてる首あたりが汗ばんでるし。
でも最近はもっと嫌いだ。その理由は…。
背後からハアハアと荒い鼻息、そして腰からお尻にかけての違和感。
これは多分、痴漢だと思う。がっつり撫でてきてるし、正直気持ち悪い。
最初は手の甲...電車【学園ユキ】
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こんにちはリリィさん!
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リハビリトークロイド
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『先輩!!お誕生日おめでとうございますうううううう!!!!』
「…あ、ありがとらなちゃん」
『これっ!!!!受け取ってください!!!!』
そう言って手渡されたのは、無記名の婚姻届。
「いや、気持ちは嬉しいんだけど…」
『嬉しいんですか!?』
「でもごめんね、気持ちだけ受け取るよ」
『そんなぁ…で、で...【ついったまとめ】プレゼント【Lily誕前編】
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入学して早3ヶ月。
教科が2桁を記録した期末考査も終わり、9月の学校祭に向けて段々とクラスの士気が上がる頃なんじゃないかと勝手に思っている。
それはさておき、今私は何時もの2人と何時ものようにお弁当を食べている。
今日のお弁当はだし巻き卵が入っている。私は甘い方が好みだが、母は父のも作っているので一...お昼休みの告白【学園らな+α】
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父は科学者だった。
世界的地位を持っている天才科学者の娘として、私も鼻が高かった。
あの時までは───
───父が不在の時に届いた一通の手紙。
内緒で手紙の封を開けると、1枚の紙にこんなことが書いてあった。
─お世話型アンドロイド«YURI»の開発について─
─実験体・暮野百合─
そこにはしっかりと...Mermaloid…裏…
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ターンドッグさんへ:五版
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キヨテル先生が熱を出した。
普段俺らは風邪を引くことがないし、すぅもほぼ健康体だから熱を出す人はこの家ではあまり見ない。
それでもって、先生は健康に人一倍気を使う人だし、教員として当然の心得だと言っていたのを聞いたことがある。
昨日は何ともなかったはずだから、夜のうちに何かあったのだろうか。
......【すぅ家】レン君と奇妙な1日:前編
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君は、大人しい子だった。
仲のいい子もいない、孤立しているけど嫌われてもいない。
不思議な雰囲気を纏った君に、僕は―――
―――不慮の事故だった。
ドライバーがハンドルの操作を間違えたがために起きた一瞬の出来事。
その一瞬で、君の時間は止まってしまった。
同時に、僕の時間も止まったままだった。
数年...Mermaloid…表…
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私は、愛を知らなかった。
誰も教えてくれなかった。
誰も与えてくれなかった。
与える人も、いなかった。
お人形が好きだとか。
人参が美味しいとか。
そういうのとは違う。
嘗てはそんな事すら。
知らない無知な少女。
だけど、貴方が教えてくれた。...愛【ルカ誕】
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ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンp
「うるさいです朝から何ですかっ!!!」
「ちずっ」
迷惑そうにドアを開けたちずを抱きしめる。
今日は...彼女が実家に戻る日。
1番長くいたいから、早朝6時からここを訪問しに来た訳だ。
ち...笑顔で【かなりあ荘】
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うーん、どうしよう。
何か、使いやすくてこう...変わったもの無いかな...。
...あ、あれがいいかな。
コンコン、と2回のノック。
...人間って確か、3回じゃないと故意だって気付かない、ってどっかで読んだことある気がする。
まあいいや、微かに足音が聞こえるから気づいたんだろう。
「どなたー?....Winter date【かなりあ荘】
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10月31日、ハロウィン。
日本ではあまり馴染みのないイベントだが、俺の住んでるこの街では毎年ジャック・オ・ランタンが輝き、子供達が思い思いの仮装をして街を歩いている。
今月で中学生活も後半分、というところの俺も、今年は特に楽しみにしていた。
何と言ったって...イギリスに留学中のるかが休暇をとって...Then like of sweet 【ハロウィン】
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「新しい子が来た」
『はぁ...!?』
私たちの驚きを表す言葉はこれでした。
「いやいや待て待て、前までの“法則”はどーした!!!」
「あーあれね、今回は例外」
「わたくしたちの苦悩は何だったんですの!?毎回演技するの大変なんですのよ!!!」
「るか、落ち着いて」
「...法則って何よ?」
「ゆかり...新人はキャラが濃い【すぅ家】
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へらっと、儚げに笑う君が好きだった。
どんなことでも楽しそうにする君が好きだった。
だから最後も、君の笑顔が見たいな。
仕事が終わり、夕飯のことを思案していたら携帯が鳴った。
表示された番号は見覚えがなかったが、何故か出なければと無意識に思った。
「もしもし、氷山です」
『先生...!?』
「......君の笑顔【連想ゲーム】
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「やっ・・・・・・と終わった・・・」
「いや気抜くの早すぎだからね?」
「まだ下っ端にすら会ってないんだぞ・・・」
此処は城の近くの宿屋。
王に謁見したはいいが、カイトの緊張度がマックスまで行った為旅は明日から、ということに落ち着いた。
こいつ、本当に勇者なのか?いや、こいつが宣託を受けたのは本当の...【勇者魔王】第三章 前途多難な勇者パーティ
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8月30日、土曜日。
この一週間、家にいるよりリリィの家にいる率が高い気がする。
その訳とは...。
「ミクー、ホント写させてよー」
「それはダメ」
この困ったちゃんの幼馴染みに、宿題を急ピッチで終わらせるよう手伝っているからだ。
事の始まりは先週の日曜。
家が隣ということもあって、よくリリィ家の声...宿題から逃れられない【ミク・Lily誕】
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さぁて、いよいよ来ました!!!
...まあ何かと問われてもアレですが。
そんな細かいことは気にしない主義ですけどね!!!!!
「で、結局何ですかこれ」
「あ、その流れで聞いちゃう?」
「この反応が普通ですけど?」
んもう、キヨさんは頭が固いなー。
この二人が揃ったところで答えは出てるじゃーん。
「リ...Lilyさんなう!!【誕生日おめでとう】
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「失礼しますよーっと」
私は今、掃除のおばちゃんとしてキヨさんの部屋に入っている。
もちろん嘘だけど。
この話の発端は、遡ると昨日の事になる。
「掃除をしましょう!」
食事中、そう切り出したのはゆかりんだった。
「・・・いきなりどうしたの?」
「そうよゆかりん、年末ではないですわよ?」
「いあうざい...日記に隠されて【すぅ家】
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カラン、と氷の音が聞こえる。
今日は仕事が無いため、がくぽは家の縁側で黄昏ていた。
「何で仕事でもないのに浴衣なのよ」
頬にひんやりとした物が触れたと同時に、聞きなれた声が聞こえた。
声のした方を見ると、そこには私服姿のルカがいた。
夏が嫌いなルカは、いつもクーラーがかかっている部屋に篭っているのだ...【がくぽ誕】前座
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1 あなたの名前を教えてください
「氷山キヨテルです」
「・・・Lilyです、昔はカタカナだったけどね」
2 年齢は?
「19」
「意外とサラッといいましたね」
「いやー、隠しても意味ないじゃん?・・・そういえばキヨテルって幾つなの?」
「27・・・だと思いますよ?」
「年齢に思いますよつけんなよ」...CPなりきり50の質問!【すぅ家キヨリリ】
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ターンドッグさんの部屋の戸を閉めた後、なるべく足音を立てないで、かつ早歩きで自室に向かった。
その間、終始にやけ顔だってことは鏡を見なくても分かる。
廊下に誰か居そうなものだけど、そんなの気にしない主義なんで。
鍵を開けて、さっき貰ったバスケットのふたを開けてみる。
バスケットだけには気遣っていたの...ちびLilyちゃんとレッツ・腕相撲!
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「あ~………」
朝起きると、これまでに無いほどの倦怠感が襲ってきた。
それに喉も痛い。
学校休んじゃダメかな…。
「お姉ちゃん、起きてっ!!」
「ぅわっ!?」
突然、お腹に重り…あ違った、リュウトが乗ってきた。
幼稚園児といえど、この重さは侮れない…。
「リュウト早起きだねぇ…」
「うん!!だからお...お熱【GUMI誕】
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「ただいまー」
俺はそう言って、ドアノブを引いた。
いつもなら誰かしらが「おかえり」と声を掛けてくれるが、今日はその声がない。
そういえばリリィとキヨさんは里帰り、後は遊園地に行くって言ってたな・・・。
そんなことを考えながら、リビングに続くドアを開けた。
リビングに入ってきて驚いたことは主に三つ。...お昼寝【すぅ家ぽるか】