タグ「巡音ルカ」のついた投稿作品一覧(45)
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恋じゃなかったら恋じゃなかったら
恋じゃなかったら何になるのかな
恋じゃなかったら君じゃなかったら
今日じゃなかったら嘘になるのかな
足取りはいつも装うように軽く
信じているふりを隠すのが上手
適度な距離で誰からも遠くて
あんなに目立つのに素早く去った
追いかける瞳すらくらませては
指先を立てておク...不揮発性過干渉中毒
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ふわり着陸は落ち葉みたいなスローモー
春風を気取ってもごまかせない湿り気は
誰かの別れの雫を取り込んで離さない
正直に言わなくたって良いのに真面目だな
どこかに遊びに行くふりをして逃げて泣いた
走っても転んでも痛みは消えていかない
更新されていくのはいつも背表紙だけだね
からかおうとしてるのわかって...不時着ぺなるてぃ
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鮮やかに薫る透明な川の流れへ
足の先をその先をまっすぐに下ろす
波は立たない飛沫も飛びはしない
けれども豊かな微笑みが聞こえるように
見慣れない場所を歩いていたの
どこでも良かったけどここで良かった
まだ旅は私を子ども扱いしていて
紡がれる口笛を優しく撫でている
この歌がどこまで届くか知っている?
...紫陽花の眠る月の夜に夢は咲く
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撫子色に染まる唄
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ハートを集めたかったわけじゃないんです
でもキレイだなって気になって触れて
気がつくといくつも集まっていて
引き返せないところまで来ちゃっただけで
求める物が何であれ一方通行にしかならない
だって私にはただのハートにしか見えない
感情とは別の規則で動いてる血の通うゾウモツ
電気信号に恋心抱くわけない...心音ベースクロック
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規則正しい響き鳴らして
さえずる波の飛沫は鼓動
繰り返しては薄れてく意識
目を開けるまでこうしてたいな
聴かせてるわけじゃないんだよね
聴かれてしまうだけなんだよね
そんなこと気にしないで生きてけたら
足跡ははみ出ずに済んだのかな
許すように揺らすように波が
少しだけ残った靴跡消してった...おすそわけセグメント
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風の音で目を覚ましたら
大きな船の上にいたの
うねるような揺れの中で
まだどこに居るか分からず
クジラになった気分かな
水に任せて上下にふわり
ユリカゴにしては激しくて
時折届く水しぶき冷たい
次の波が来るよって誰かが言う
遠くに見えるのは雨雲だろうか...ネムルコウロ
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いつも思い出さなかった
カギは無くしたままで
どこか水底に沈んでいる
記憶さえかすれて読めない
ふとした拍子に転がり落ちて
さびついた鍵穴が音を立てた
蹴りつける気にもなれないまま
箱の中身はあの頃を根こそぎ
あなたの指が小さく踊っていたね
わたしの指先でほんとに小さくさ...dancing saloon
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暮れかけの空に紛れ込む
気づかれないフリした三日月
鋭い形を現す頃にはもう
街は夜を許していった
独特な口調で前よりももっと
私を上手に褒めてくれるから
抑えてた気持ちがすぐ歌になる
下弦の月が微笑むように
逃げ出した明日を見送っては
不安を溶かす薬を探してた...early night moon shadow
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知りたいの確かめたいのねぇってば
あなたのどこまでがワタシ色なのか
悩ましそうな顔も浮ついた返事も
つまらないことを壊して放りたいの
積み上がってく書きかけエクスキューズ
生きてる時間からこぼれそうなタスク
優先順位を付けるためのプライオリティ
カタカナが多くって時代も遡ってる
隙間埋めるみたいなニ...Funny! Yummy! Dreamy!
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両腕に抱えた沢山のびいだま
お城のてっぺんから落としてみる
出口まで辿り着けるのはだあれ?
早くしないと捕まえちゃうぞ
扉は開けておいたから大丈夫
月の光を反射してキラリ
目に留まったならそっと指先で
そのまま口に放り込んじゃうから
奥歯でパキン喉元ジャラン
見開いた瞳孔みたいな球体は...可塑性トランザクション
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指先の人形に穴があるのを知って
大泣きした日を思い出した
わかりきっていたことなのに
空っぽなのを見たくなかっただけ
手に入れてしまうのを躊躇ってる
たくさんの欠片を失ってしまう
道具は手に入っても二度と返らない
いつだってそれはさよなら言わずに
もう片方の手に乗せてみてよ
それはきっと簡単に消えて...ものくろステンドグラス
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夜通し考え尽くした挙げ句の果てに
何も起こらなかった時みたいな脱力
かと言って気を抜いてたら不意に来る
ハチャメチャな騒動が目まぐるしい
いくら脳の仕組みが解明されなくても
私の頭は毎日何度も忙しくてめまい
実験台になっても良いから紐解いてよ
分かったところでどうしようもないけど
よく「何も考えてな...思考回廊の摩天楼
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色素の薄い私のことを「消えそう」って
いつでもしっかりと手を握ってくれた
消えないよって何度言っても聞かずに
何も言わずにただずっとそばにいてくれた
きっともうそんな事分かってるはずなのに
今でも君の手は私を離してくれなくて
君の不安を私はずっと利用し続けてる
ずるいよね卑怯だね離したくないのは私
...キエソナ
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食べちゃった食べちゃった
毒入りリンゴを食べちゃった
おかしいなおかしいななんでかな
いつまで経っても毒は効かない
ねぇ魔女さん魔女さんお願いよ
もう一個リンゴを下さいな
何個食べても倒れることなく
美味しいリンゴでお腹が膨れる
ねぇ魔女さんこのリンゴ失敗作よ
全然毒の味がしないんだもの...食傷中毒
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舌先のダイヤルを少し回して
甘さしか感じなくなるようにした
口中がケーキ屋さんになるかなって
そしたら砂糖の工場になっただけ
たっぷりのブラックコーヒーも
どっしりなビーフステーキも
強烈な甘さに変換されただけで
美味しいかって言うと何か違って
急にカップ麺が食べたくなって
ふとお好み焼きが食べたく...味覚Unlimited
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手のひらで覆ってた優しさは
雪よりも速く消えて無くなった
冷たくなった指先は温まらない
体中が冬になったみたいだった
ため息が日に日に白くなっていく
その成分は殆ど真っ黒なのにさ
手袋もマフラーも温かくなくて
凍える風がずっと私を責める
温室にばかりいて冬を知らないまま
与えられるだけの毎日を送って...零点振動
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「忘れた方が良いよ」って言われてもさ
ポストイット剥がすようには無理だから
どうしたって「忘れた痕跡」が残ってる
まとわりついてこびりついて
大切にしていればいるほどに
剥がすのは忘れるのは難しくて
不器用に引き剥がしても中途半端
無残な小包のラベルみたいに
思い出を根付かせたかったんだよ
自分と一...ころころめもりぃ
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カチャカチャと鳴り響く打鍵音
ピアノだったらきっと不協和音
いびつな音色奏でて負の連鎖
情け容赦ない旋律は愚の骨頂
本音すら放り投げて他人事
礼儀すら投げ捨てて綺麗事
積み上げて燃やして集まって
熱に浮かされ輪になり踊れよ
かくれんぼに夢中なんだって
邪魔する奴らはお前も燃やす...ユビサキロウゼン
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私の心の中に浮かんでいた
小さな温もり達を集めて
小箱に入れて鍵かけて
脳髄の底なし沼に沈めてみた
冷たくなった私の態度に
皆が「変わった」と言うけれど
有るんだよ有るんだよ箱の中
鍵はどこに行ったんだろうね
私の心の内に潜んでいた
小さな優しさ達を集めて...ヌクモリノハコ
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虹が出ないのを知っているのは何故だろう
通り雨だと言い聞かせながら耐えたって
破れて骨の折れた傘を今もまだ握っている
長靴を履いたってすぐに溢れるんだろうな
当てにならない誰かの降水確率を気にして
どこの軒先も雨宿りするには心許なくて
次第に暗くなる空を何も感じずに眺めた
時計も壊れて雨なのか夜なの...急な通り雨のような
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それじゃあいくよシンキングタイム!
さっき怒っていたお母さんは何に怒ってた?
「子どもが玩具を買ってって駄々こねた」そうかなぁ?
「子どもの一発ギャグが面白くなかった」厳しくない?
「お父さんの一発ギャグが面白くなかった」ちょっとありそう…
「今日お母さん綺麗って言われていつもでしょ!って」それだ!...Think! Think! ThinkingTime!
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祭り囃子が好きじゃ無かった
楽しげな音と遠ざかる足先
何十回と違和感を感じて慣れた
「あぁここは私の場所じゃ無い」って
小さな頃みたいに何も考えずに
欲しい物ねだってわめいて駄々こねて
迷子になっても意地張って泣かないで
見つけてもらったらやっぱり泣いちゃって
似合わないって思えば思う程に
聴くだけ...お祭の日に怪獣
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夢で見た世界ってすぐに忘れちゃったりするじゃない?
朝から今日の予定とか考えてたりするとポカンと
それがさもしも逆になってたりしたらどうしようって
何度目かの朝起きたときにフッと考えて少し怖くなって
だってさ起きてからの方が全部夢だったりしちゃったらさ
別にさ起きなくたって良いって事にならなくない?...やる気の無さは無限大!
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思い描いた音符でステップ
キレよくかかとをピタリと指先
緑ツインテのあのお姉ちゃんは
きっともっとカッコ良くて可愛い
思い浮かべたテンポでスキップ
ふわりとつま先ブレない軸足
ピンクロングのお姉ちゃんも
きっともっとカッコ良くてキレイ
教室にはもう一人しかいないから
少しくらい踊っていたっていいの...ウタイミノル
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ねぇ知ってる?君のこと好きなの
ねぇ知ってた?君のこと見てたの
割と結構前からなんだけどさ
目で追うのが癖になっちゃった
仕草や表情を見てるとなんだか
気持ちがコロコロクルクルしちゃう
ちょっとアレだよねストーカーだっけ
帰り道が似てるのは仕方が無いし
熱い想いがあるわけじゃ無くって
強いときめき抱...Preserved Password
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何も感じなくなってどれくらいかな
取説通りの細胞が機械みたいだ
喧噪の窓際じゃ朝も夜も分かんない
焦点の合わせ方ってどんなだっけ
息を止める気力も無くなって
先へ進むことしかできなくなった
タイムマシンの毛布の中で
うずくまって丸まって横たわる
ねぇいつから伸びた?自転周期
きっと一日100時間くら...冥王星のトツキトーカ
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オレンジが徐々に青みを帯びる
窓越しに流れる景色は黒さを増す
今夜は晴れていて良かったな
夜雨や夜霧も嫌いではないけど
景色が暗闇と灯りになる頃が
この旅のクライマックスみたいに
目を閉じるのが惜しくなくて
微かな軌道のつなぎ目がBGM
トトントトン トトントトン
辿り着く場所を知っているのに...夜汽車のエンドロール
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ふわりのせた静かに
黒い粉雪みたいに
少しだけほろ苦の
細かいココアの粒達
ちりばめていく黒さ
甘さを覆い隠し
際立たせた苦みで
あなたをそっと誘うの
Scratched Cocoa
見せるつもりなかった甘さ...Scratched Cocoa
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プログラム通りに確実に
決まった流れをこなしてく
脇目を振らずに淡々と
目なんてろくに見えてないけど
指示通りに忠実に動く
ルートを外れず丁寧に
よそ見もしないで延々と
視界なんてろくに無いのに
さぁ間違ってない指示を出しなさい
決めるのはあなたたちでしょう?...Aquarium Institute
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