タグ「鏡音レン」のついた投稿作品一覧(9)
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夕方になってもミクとルカは相変わらずリンをおもちゃにして遊んでいた。
「……ミク姉、そろそろクリプトンからワクチンプログラム届いてるんじゃない? メールチェックしてみたら?」
いたたまれなくなってレンが言った。
「まだ早いでしょ。電話もないし」
「いいから、チェックしてみて」
「はいはい」
あんまり...リンが猫になっちゃった 【後編】
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ミク、ルカ、リン、レンの四人は、クリプトンから立派なマンションを与えられ、一緒に暮らしている。
東京で二日連続の大きなライブが終わり、昨日札幌へ帰ってきたところだ。大仕事が終わったので今日はみんな休みである。
朝食をすませた後は、それぞれ思いおもいの時間をのんびり過ごしていた。
リビングではミクが北...リンが猫になっちゃった 【前編】
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ミクと鶴田社長、幸子夫人は固い握手を交わし、工場を後にした。
社長と夫人はミクとレンの姿が見えなくなるまで、何度も頭を下げ、手を振っていた。
「ミク姉、いいの? あんな大金貸しちゃって?」
大通りでタクシーを待ちながら、レンが聞いた。
「大丈夫よ。鶴田社長、いい人だったでしょ」
「いい人だとは思うけ...初音ミクの再建 ~ネギ煎餅の北斗製菓を救え~(後編)
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ヤダマ電気の裏手にある北斗製菓の工場は、看板も見落としそうなほどこじんまりとしていた。
コンクリート建てで築年数はそれほど古くなさそうだが、住宅と工場が一緒になっている。
一階の三分の二が工場、一階の残りと二階が住居のようだ。住居としては立派な方だが、工場としては零細の部類に入る。
工場用の出入り口...初音ミクの再建 ~ネギ煎餅の北斗製菓を救え~(中編)
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「あれ? ネギ煎餅今日も無い…っていうか置場無くなってるじゃない、どうなってんのよ!?」
今日はミク、レン、リンの三人で、ジャスコ札幌店へ買物に来ている。
ミクがルカに買物を頼まれたのだが、レンとリンも暇なのでついて来たのだ。
午前十時。開店したばかりなので、まだ客はまばらだ。
衣料館→電気館と回っ...初音ミクの再建 ~ネギ煎餅の北斗製菓を救え~(前編)
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( 『ボクも痛車になりたいな』の番外編の後日談です)
三週間後、富士スピードウェイの廊下で、ミクと綾波レイは再び鉢合わせた。
レンの事件があってから、ミクのボディーガードは二人に増えた。
綾波は相変わらず四人の黒スーツに囲まれている。
鈴鹿の時との同じように、二人は三メートルの距離を置いて睨みあった...ボクも痛車になりたいな(後日談)
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(前編からの続きです)
☆
ピットに帰ったレンは、もうあちこちうろつくことはなかった。
綾波の視線を思い出すと、背筋に冷たいものが走る。
ミクにくっ付いていたいのだが、報道陣に囲まれていて近づけなくなってしまった。
仕方なくレンはパイプイスに座ってコースを走る車を眺め、時間をつぶしていた。...ボクも痛車になりたいな(後編)
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「ミク姉、今日鈴鹿サーキット行くんでしょ? ボク一緒に行ってもいい?」
ピザトーストを齧りながらレンが聞いた。
ボカロ家、朝の食卓。
ミク、ルカ、リン、レンの四人が揃ってテーブルを囲んでいる。
鈴鹿サーキットでは明日からスーパーGT300の予選が始まる。
そのため、今日は雑誌やテレビの取材が集中する...ボクも痛車になりたいな(前編)
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二月の札幌。
例年寒くなる時期だが、今年は特に冷え込みが厳しい。
一番早く起きたルカがストーブに火をいれる。
「…冷えるわね。あ、雪すごい積もってる」
ミクやリン、レンも起きてきて、みんなで朝食のテーブルを囲む。
今日はホットケーキだ。
「レン、出てきた? ウミウシ婆ばあ」
メープルシロップをかけな...双子だからって裸はダメ!