小紫花の投稿作品一覧
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うるさい足の音
誰かの話し声
群れた振りをした
いつもの交差点
外れた天気予報
僕は広い上の空
きっと雨にもなれずに
漂うだけ
透明の傘を杖に街を行く
無彩色の中で息を潜めた...【初音ミク】無彩色のシンドローム
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飛び方も何も知らぬまま
巣を抜け出した私は一羽
ビルの隙間で凍えてる
上を向いて歩く人は
足元 それを鼻で笑う
幼い私に貴方は
「大丈夫かい?」と
そっと手を差し伸べた
土砂降りの雨 夕暮れの街
私はずっと飛べない小鳥...【kokone】飛べるよ、いつか
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ああしていればあの子を救えたかな
こうした方が良かったかもしれない
そんなことを反芻して
部屋の隅で泣いていた
嵌め違えてたピースを
懸命に直そうとして
作りかけの夢はいつまでも
未完成のまま
大事なモノはここにあるよ
要らないモノはどこにもないよ...ジグゾーパズル【曲募集】
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不思議の国に来たよ
妄想が本当になる国だ
鉄の塊が空を飛んでいるし
電話一つであんなことやこんなことも
できちゃう便利な世の中だ
注ぐ日射しに身体が火照り
次第に胸が暴れ出す
高まる膨圧に身を任せて
踊ってしまおうか
酒を飲んで呑まれて...ネバーアイランド【曲募集】
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崩れゆく砂の城に
楽園という幻想を見てる
打ち寄せる波の音は
気づけばもう、すぐ側に来てた
今日も退屈しのぎで終わる日
12時過ぎに始まる日
こうして僕は真っ青な星を生きてる
セイ、ハロー 世界は回る
弾き出された僕を乗せ
セイ、ハロー お元気ですか?...Say Hello【作曲募集】
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渦巻く流れに身を委ね
クラゲと共に波間を泳ぐ
ゆらり ゆらりと 右へ 左へ
伝わる温度
ぬるく ツメタク 色を変えてく
サンセット 沈まないで
独りぼっちの夜が始まる
漁火の夢に誘われ
もう引き返せない
ここはどこ?...ディーパーマインド【作曲募集】
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ひとりが好きなんだって
言ってしまうのは簡単だけれど
やっぱり痛むこの心は
正直みたいだ
そんな心のように
この手が この口が
素直なら何か変わったのかな
ぼくは泣いていた 日溜まりの中
太陽の光が眩しくて
先が見えなくて...【巡音ルカ】通リ雨
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沈む月のその下には
素敵な静寂があるのだろう
だけどそこに光はなく
きっと色もない
そんな妖怪(アヤカシ)の世界
それでも、それは優しく
委ねてしまいそうになる
だから助けて、君の手で
僕らはきっと一人で生きる
ことすら上手く出来なくてさ...月撈い【曲募集】
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暗記事が苦手で
計算も苦手で
こんな馬鹿な私に
沢山のことを教えてくれたね
枕濡らして反芻したよ
君の言ったこと
全部覚えてるよ
一文字も間違えずに言えるよ
ねぇ、君なら
この胸の冷たさを...silly
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今までの人生振り返れば
辛い 嫌い 悲しい
そんな言葉ばかりだ
前向いて生きろと吐かれたって
来るのはいつも最悪の盤面
どこからどう見ればいいの?
ひっくり返してみたって
白になるのはオセロくらいだ
だから吐いたもういいや
もがくから苦しい...リバーシブル・ブラック【曲募集】
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ぼくは きみと出会い 夢見て 焦がれて
でもね きみはもう いないんだね
校舎裏 アヤメの花
そっと 柔らかな風が 吹き抜けた
空は青く 雲を知らず
それは 心映す かのようだった
どうして 届かないの 恋の 便りは
何度 綴った としても
ぼくの この手が 凍って 伸びない
近くに きみは いるの...アヤメウタ
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そよ風吹き込む窓辺
最後の一枚と私
花が散って 色も落ちて
季節移ろい イブが来た
変わりゆくものを憂うのは
忘れてしまうのが恐いから
何度も見つめた貴方の色は
鮮明に思い出せるけど
ただ確かめたくて
何も変わらぬこの部屋で...スノードロップ【曲募集】
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ひとり街角を歩いていたとき
老人が教えてくれた
ぼくの中の親切が
彼には迷惑であったこと
そんなぼくを見て草花は
気の毒そうな顔を浮かべていた
だけどそれは違うんだ
なんでかそう思ったよ
誰かが感じた理不尽と
ぼくらが感じた幸福感...対偶世界【曲募集】
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嘘で作られたこの翼は
空の果てへぼくを誘う
高く高く遥か遠くの
ぼくだけに掴める未来
明日へ導いてく
それならばと握りしめた
拳の温度忘れたくはない
この手で掴んだ希望は
輝きを増し夢の欠片になる
たとえこの身果てるとしても...liar wing
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蛙がないた
冷たい水の中
過ぎた夏を嘆いて
なくしたものを嘆いて
嗚呼、頬伝う涙が
こんなにも暖かい
ぼやけた町に灯りがぽつり
ほら、想い出すんだ
笑顔の日々 輝く日々
椛の下に蛙は沈む...蛙帰祭【曲募集】
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とある星に咲いた一輪の花
わがままな君に
ボクはそう怒ったさ
君なんか枯れてしまえ
そう叫んださ
空の星を隠す雲に
ボクはなりたかった
空を覆い 地を覆い
全部闇で包んで
君の花を枯らす雲に...日暈サーカズム【曲募集】
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綿雲見つめ 若草嗅いで
無価値に時を過ごしていた
羽虫の音も 小鳥の声も
ただ聞き流して
ただぼうっと過ごしていた
降り出した雨でさえ
意味のないものと決めつけた
過ぎ行く人は背中を丸め
何を思っているのだろう
そんなの関係ないけど...アネモネ【曲募集】
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