天王寺涼夏

傾けたグラス 映るメランコリア
飲み干したとて変わらない現状
沈む境界線 遠く君の声が
私の名を呼んでいる気がして
夢心地後 不意に浮かんだ姿
ラストノートまだ忘れられなくて
「好き」も言えずに 嘯くグロッソラリア
呪いなんてモノは意味ないのにね
悔恨は今だけ少し置いといて
午後が午前に変わる数時間...

恋しくなって 切なくなって
つのる想い一つ
good bye 夏色のdays
またいつか逢えるなら…
夕立霞む空を見上げては
溜め息濡れた前髪を揺らす
見えない未来(あす)が来るのが怖くて
独りでただ引き籠ってた
そんな私の腕 君は強く引っ張って
欠け換えのないモノを教えてくれた...

綾めいた夕凪に香り舞う
浴衣姿の君と陽炎
囃子の音色遠く空まで響き真夏の闇夜に花びらが咲く
細い路地二人きりの世界に繋いだ手が不意に熱くなるこの瞬間を止めることが出来たら……
なんて思ってみたりして…
靡く横髪に触れる度
揺れ動く想いが一片
夢と現実の境界で
揺蕩う恋情に身を焦がす
咲き乱る閃光さえ...

Fly away!今飛び立った
その翼に幸あれ……
オレンジの空に誓ったあの日の約束
今でも忘れずに心の中で生き続けてるよ
乾いたコートに染み込む涙雨達は
いつか咲く花の糧になるそう信じている
籠の中、空を夢見る鳥の
同情はもう飽きた
背中に背負った(しょった)希望
眩く光って飛翔く(はばたく)...

後悔なんてものは、
ずっと胸に刺さるもので
ふとした事ですぐ疼く
面倒なものなんです
大体分かるなんて、
そんな生易しいモノじゃない
そもそも貴方には絶対
解らないのだから
無理して笑う顔に浮かぶ
ホントのキモチは...

傷心抱え電車揺られ　ぐるぐる廻る恋のルーレット
そうして着いた眠らない街　渋谷のスクランブル交差点
行き交う人波揉まれて　はちゃめちゃになって潰れた心
直すHow-to本は既に売り切れ　最早絶版しているみたいだ
得意分野は国語のはずなのに　
何故かボキャブラリーは変わらず薄っぺらくて
毎回同じ様な言...