タグ「二次創作小説」のついた投稿作品一覧(7)
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気まずいかんじではないけど、なんだかやりにくいな……と思っていた。嫌なかんじではないんだけど、私は罪悪感が少しあるみたいで。
なので、あんまり話もしないでここまで歩いてきた。思っていたよりも酔っていたみたいで、まだ顔が熱い。ここから駅までは五分十分程度なので、ちゃんと時計を見ていれば終電云々は関...VOCALOID曲より『Cyclone』 その2
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飲み会の時、あの子はずっとつまらなそうだった。
ただ、タバコをふかしてすました顔で。
いつもより強い風が、木々を揺らしている音が騒がしいここにまで響いてくるけれど、そんなこと誰も気にしていなかった。彼女はどこか遠くを見ているようでもあり、どこも見ていないようだった。
僕の好きな年上の君は、い...VOCALOID曲より『Cyclone』 その1
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王女は召使から伝えられた事実との矛盾を確かめることにした。
まずは自分が要人を呼び出して問い詰める。
その一方で召使は姿を隠して市井へと一度下り、民衆の真意を知る。
なにか王宮はおかしいと召使が言ったため、その双子の計画は寝所で行われた。間者が屋根裏に潜んでいても、とてもささやき声までは聞き...VOCALOID曲より『悪ノ娘』 その3
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青い空と青い海は、良質のワインを産出するこの国の象徴だった。
外交のために自ら向かうと言ってきかない王女を抑えきれなかった家臣たちは、王位について初めて彼女自身を海を隔てた隣国へ向かわせたのである。
「すごく綺麗な青い海……」
「この国は避暑地として有名でもあるみたいですよ」
「そうなんだ。もっ...VOCALOID曲より『悪ノ娘』 その2
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自分にはとても無理だ、と王女は思ったそうだ。
どうして父上も母上もあたくしが物心つく前に逝ってしまったのですか? そう空に涙を流したとも一説には伝えられている。その時まだ彼女は十を過ぎたばかり、玉座を埋めることはできてもとても一国を動かす力なんてものはなかった……支え続けてくれた忠臣が老衰でこの...VOCALOID曲より『悪ノ娘』 その1
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その日彼女とは三曲踊った。他の娘の相手もしたけれど、一番楽しかったのは彼女とのステップだった。
「お会いできて嬉しいです」
「僕もですよ」
ワルツの合間に交わすそんな言葉も今日は親しげで。
仮面のない、他の娘よりずっと薄化粧の彼女の顔はとても綺麗に見えた。
「貴方に会える日を心待ちにしておりま...VOCALOID曲より『カンタレラ』 その2
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仮面の向こうからの視線が真っ直ぐに僕を射ていた。
彼女の振り分けた長い髪に飾られたレースが揺れるのを視界の端に捕らえながら、その視線を受け止めて。もう何度目だろうか、この閉じた世界で出会うのは。他の娘たちならどんなに着飾っていても、向けられるものを気づかないふりをして受け流すことができるが、どう...VOCALOID曲より『カンタレラ』 その1