いざとなると、その言葉が口をついて出るはずもなく、結局伝えたいことは何一つ言えなかった。
彼女はそんな俺に、いつものように微笑みながら、毎回のように言った。
『  』
忘れることなど出来ないその一言。
俺はどうして、彼女の優しさに応えてあげられなかったのだろう。
疑問は後悔になり、今でも胸を抉る。
あの時に言うべきだった。
でも、事が起こった後にそう思うなんて愚かだ。
彼女が好きだった風景を、彼女と約束した場所で、こうして一人佇む。
今更だけど伝えたい。
「好きだ。君のことを……    」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

聴いた言葉は---

かなり、ずっと昔に書いたもの。
状況とか設定とか思い出せないくらい前(おい
発掘したのでとりあえず。

青い人の一人語りです。
相手はMEIKO、です。

閲覧数:198

投稿日:2009/06/23 08:24:41

文字数:247文字

カテゴリ:小説

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