魘された瞳の奥に揺らぐ
午前二時
嗄れた声も歌い方も
置き去りにした

熱が欲しかった

失われた世界の淵
蒼い片鱗はわたしを蝕む
消えてしまう

籠の中のジオラマ
飛び回る千切れた蝶になりたい
触れる事も許さない
飛び散る硝子が突き刺さる

幻覚はいつか存在になる


貼り付けた瞳の奥に揺らぐ
午前六時
不透明な空も鈍い意図も
縫い合わせてみた

愛が欲しかった

廻らない世界の果て
紫の片鱗がわたしを狂わす
融けてしまう

籠の中のジオラマ
引き裂いて溢れだした蝶になりたい
呼吸さえも赦さない
綺麗な指先が突き刺さる

幻聴はいつか狂気になる


籠の中のジオラマ
溶け出して混ざり合う蝶になりたい
居場所さえも理解らない
真っ赤な指先が突き刺さる

籠の中のジオラマ
吐き出して愛される蝶になりたい
感情さえも理解らない
緑の羽根すら奪われる

籠の中のジオラマ
捧げ合う唯一無二の蝶になりたい
体温さえも抑制くない
黄色の爪さえ剥がれていく

輪廻を巡る音になる


籠の中で淡い蝶になる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

鳥籠の蝶

総て失った時にきっと解るはず。

閲覧数:100

投稿日:2010/05/09 07:36:17

文字数:451文字

カテゴリ:歌詞

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