《A1》
どれくらいの月日が経ったろう
瞼は閉じたがっている
ピクリとも動かない肉塊は
終幕の時を伺ってた
限界を紛らわす為
最後に口にしたのは毒団子
飢えた胃袋はそれさえも
消化できず吐き出した
《B》
生きる意味も見出せず
後数刻で朽ち果てて逝く
たゞ喰って吐いて寝て繰り返し
罵声 暴力 浴びる日々
これがきっと最後の呼吸
そう思って大きく吸い込んだ
ふと暖かいものに包まれて
低い声が響いた
《S1》
あなたは僕を救ってくれた
絶え果てる前に大きな腕で
生きろと言われた
そんなこと誰にも言われなかった
あなたは僕に名前をくれた
こんなに心地良いものは知らない
優しく呼ばれる
それがどんなに嬉しいかなんてさ
忠誠誓った
僕の命はあなたの
為に
《A2 arrange ver.》
あなた以外は遠巻きで見て
僕はどうやら嫌われてる
あなたのことも蔑んだ目で
見る奴のことは嫌いだった
「早くお逃げ」と鎖外した
低い声が戻り響いた
僕はいつもの甘えた声で鳴く
「間に合わなかった」奴は言った
《C》
どれくらいの月日が経ったろう
視界が急に暗くなって
気付けば身体は土の中に埋まり
目の前には届かぬ餌
あなたを守る為に生きねばと
引きちぎれる程伸ばした首は
愛するあなたに跳ねられた
「俺の為に呪え」と言って
《S arrange ver.》
あなたは僕を救ってくれた
例えあなたに殺されようと
歪んでいたって
それで充分だったから
あなたは僕に理由をくれた
それが残虐なものだとしても
名前を呼ばれる
それがどんなに幸せかなんてさ
忠誠誓った
呪詛の道具でも
死んだとしてもあなたの
狂っていようとあなたの
僕の命はあなたの
為に
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想