月灯り仄か 駆け出した残り香
消えてゆく影に 見惚れていた
袂に手を添え 揺れる鼻緒みたいに
赫い曼珠沙華 なびかせてた

 君を呼ぶ 篠笛に
 時折り刹那 恋焦がれ

ひと夜かぎりならば 何故に心惑う
願い叶うならば どうかこのまま…


星の宿はるか 舞い降りた狐火
燃え上がる夜半を ただ愛した

 果たしえぬ 世迷言
 指折り刹那 恋廓

ひと夜かぎりならば 何故に想い募る
散らす運命ならば いっそこのまま…

はらはらり 風が啼いた


◆備考◆
◇散華(さんげ)
華( 花 )を散布すること。仏教では仏を供養するために華を散布する。
また、花を散らす意味から転じて死亡すること。特に若くして戦死する事の婉曲表現としても使われている。

◇曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
彼岸花のこと。
花言葉:情熱、悲しい想い出、想うはあなた一人、また会う日を楽しみに

◇恋廓(こいぐるわ)
廓=遊郭のこと。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【 VY2勇馬 】 恋散華(yuunagi12さん作曲) 【 オリジナル 】

//2013.10.20
yuunagi12さん(http://piapro.jp/yuunagi_1212)のアルバムに歌詞を提供させて頂きました。
2013.10.27開催、M3-2013秋で頒布予定の『昭和88年 ロマン歌謡集「ひよこ岬」』に収録されています。
クロスフェード動画はこちら。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm22085283

//2013.8.17
初稿

閲覧数:303

投稿日:2013/10/21 08:52:47

文字数:402文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました