<通い夜の路>


白い服に身を包んだ君の
瞳を閉じた顔が
やけに間抜け面に見えて
思わず笑ってしまった
慌てて苦笑いに変えて
誤魔化してみたけれどきっと
他の人にはバレてるんだろうな

思い出すのは昔のこと
同じ空間(ばしょ)にいただけの日のこと
忘れていた事まで
一つ一つ浮き上がるよ

笑って 笑って 笑って もう一度
話して話して意味の無い事でいいよ
見てご覧 ここにいる全ての人が
君の事を知っている人なんだよ?



黒い服に身を包んだ僕ら
まだ涙は出ないけど
君の大事な家族が
泣いて僕らに思い出を
話すから ほら また一人
誤魔化せないくらいに肩を
震わせながら鼻を啜っている

考えるのはあなたの母の気持ち
怒っているあなたの父の気持ち
知らなかった事まで
情景が浮かんでくる

笑って 笑って 笑って もう一度
泣いて 泣いて 頼って 誰かに寄りかかってよ
見てご覧 ここにいる全ての人が
君の事を覚えてる人なんだよ?


遠くへ飛び立った君の
次の世界はどうか
幸せでありますようにと
通い夜の路

祈って 祈って 祈って 願うよ
思い出なんて他の人より少ないけれど
見てご覧 こんなただのクラスメイトだって
不思議と悲しんでしまうんだよ?


笑って 笑って 笑って もう一度
話して話して意味の無い事でいいよ
見てご覧 ここにいる全ての人が
君の事を知っている人なんだよ?

君の死をお悼み申し上げます

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

<通い夜の路>

話したことがある程度の、微妙な距離に居た元クラスメイトの葬儀の話。

閲覧数:153

投稿日:2014/09/07 08:32:59

文字数:614文字

カテゴリ:歌詞

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