茹だるような炎天下 君を待ったバス停で
ぬるくなった水飲んで 空睨む午後3時
汗ばんだこのTシャツが 少しだけ恥ずかしくって
憂鬱な気分だった 夏なんて終わればいいのになあ

二人で歩いた 何もない道も
青空に揺らいだ 夏草を分けて

刹那空に瞬いた大輪の 色は匂えどいつかは散るのでしょう
君のその頬紅く照らしたのは きっときっとこの熱帯夜のせいだ

屋台に点る提灯を 遠く見下ろしながらさ
特等席だなんてさ はしゃいでた君だった
暗い足元に躓いて 転びそうになる君の
手を繋いで帰る道 鼓動の音だけ聞こえないようにさあ

火薬の匂いも 街往く喧噪も
宵闇に掠れた 君の横顔も

過ぎてゆく今日見上げたあの花も いつか僕等忘れてしまうのかな
肩に触れた君の髪が香った どうかどうか夏よ終わらないで ライラック

刹那空に瞬いた大輪の 色は匂えどいつかは散るのでしょう
移りゆく季節の中想い出す 咲いて咲いてあの夏の夜に ライラック

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ライラック

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投稿日:2021/08/27 14:41:40

文字数:416文字

カテゴリ:歌詞

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