息を吐く 透明の流氷のあいまに
映り見る星空は 何も語らない
流れ着く 幾つもの気球の欠片
誰の居た面影も 雪に滲んだ
昨日も今日も明日も変わりはなく
冷えた空 星も凍った北極点
ポーラーベア、
きみによく似た白い朝に
僕は、ただ眩しい恋を知った。
夕映えに沈みゆく 青い飛行機
月の舟 漕ぎ出して「迎えに行くよ。」
人知れず火を灯す なみだの気球
「君まではすくえない どうか、元気で。」
分かっていたから、返事が届く前に。
逃げ込んだ 夜に続く氷点下
ポーラーベア、
その手を遠く振ってみても
白に溶け きっと、見つけられない。
息を吐く 透明の流氷のあいまに
映り見る星空は 何も語らない
ただ一つ 色のない気球の影で
僕を呼ぶその声を 本当はずっと
ねえ、今日は聞いてくれる?
きみを、迎えに来たんだ。
分かっていたんだ 返事を聞く前から
ふたりきり 指に触れた氷点下
ポーラーベア、
雪とため息の真白から 見つかって
きみに、恋をした。
昨日も今日も明日も変わりはなく
冷えた空 星も凍った北極点
ポーラーベア、
更けることない白い朝に
僕は、ただ眩しい恋を知った。
いまこの目に星彩はりんと冴えて
啼くように 降り注いだ満天下
ポーラーベア、
息も時間も止まるような
僕ら、ただ眩しい恋をしていた。
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●一時に比べて、最近はあんまり使われることも多くないですけど…
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「お話で、自分の内面を描いている内容が、いつの間にか宇宙や世界の本質や真理に関わる、考察や現象に直結してしまう」
…そんなストーリーの物語を指すように、感じてます...<タマネギのエセ・エッセイ)> ◆ 魔法少女まどか☆マギカと、ジュンブンガク?
tamaonion
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