店に戻ったるかは裁縫箱を取り出しました。
「それにしても貴方も酷い人ね
私を見た途端『初めまして。こんにちは』だなんて
まるで私達他人みたいじゃないの。嫌な人」
るかは笑いながら言うと
最後にあの裁縫鋏を取り出しまして――…
「『だけど仕事は頑張らなきゃ』」
あの口癖を言いました。
「あら貴方、『この鋏随分赤くなってるから
錆びちゃったんじゃないか?』って思ってるでしょ?
それが不思議と研げば研ぐほどよく切れるの
だから凄く重宝するのよ…フフフ」
るかは笑いながら横の机に話しかけました。
そこには赤黒く染まった襟巻きの敷かれた上に
若い男の生首が静かに置かれていました――――
『―――さぁさ皆様、お楽しみ頂けましたでしょうか?
女の嫉妬は時にこの様な災難を生むのでございます。
皆様もどうぞお気を付けて下さいませ…。
え?あの仕立屋の娘は結局はどうなったかって?
残念ながらそれは解らずでございます。
さてさて今宵の舞台は之にて閉幕、
ではまた次回にお目に掛かりましょう………』
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もっと見る「…さぁ、ようやく仕事も一段落したわ……
私が忙しくてあの人が会いに来てくれないのなら
私の方から会いに行きましょう…」
るかは笑いながら裁縫箱を片付けると
仕度に取り掛かりました。
「あの人驚くかしら…今の私を見たら何て言うかしら…
『もう浮気なんかしないよ』って言うかもね…フフフ」
るかは尚も笑...円尾坂の仕立屋 第五幕 -青い襟巻の男-
Miyux2
るかに肩を叩かれた男は振り向きました。
そして――――
『 』
次の日の朝、
るかはいつもの様にお店を開ける準備をしていました。
今日は町中が酷く大騒ぎしています。
「今日は随分騒がしいわね。何かあったの?」
るかが近所の人に聞きました。
「あれ?!るかちゃん知らないの!?
ま...円尾坂の仕立屋 第六幕 -青い襟巻の男 弐-
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人の縁や出会いと言うものは、本当に不思議だと思う事がたまにある。
初めて会ったきっかけは偶然であったのにも関わらず、その相手との交流が長く続いたり、逆に運命だと信じていた出会いが実はそこまで大した事じゃ無かったり。
……運命の出会いなんてものは経験した事が無くて、本で読んだ事があるだけだけど。...むかしむかしの物語 外伝その2 思い出の祭り 前編
matatab1
私の名前はイヴ
え,苗字?
えーっとねぇ,確か,むーんりっと?
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この森の奥の方にあるお家に二人で住んでるの
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私がお家に帰るといっつも...moonlit bear ……っぽいもの。夢見る女の子が出てきますw……
アリサ
「生きていてごめんなさい」
*
あの惨劇から数ヶ月。
私は町外れの教会で新たに暮らし始めた。
静かな教会。教会の近くには小さな港が有るが、余りそこに人は近寄らない。風が強いからだという。
そんなある日、革命で王女が死んだと風の噂で聞いた。
―当たり前だと思った。
今まで黄の国の国民を苦しめ...白ノ娘 ―4―
haruna
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ご意見・ご感想
彩色
ご意見・ご感想
Miyux2さんが書いた小説の【円尾坂の仕立屋】…
ほんのちょっと興味があって呼んだのですが、
とても面白いし読みやすくて、ファンになっちゃいました!!
最後のラストの所はオリジナルと知り、本当に上手だなぁ…と思いました☆
次回楽しみです♪
2010/10/27 17:27:47
Miyux2
メッセージありがとうございました^^
最後のどんでん返しを どうしようか考えたらああなりました…(苦笑) 他にもインタネ版サンドリヨンや、少しですが新城PのJEWELも書いてます。そちらも読んで頂けると嬉しいです
2010/11/02 10:18:00