■ 木漏れ日のかたち / One-time Figure

<作詞:1981年、リライト:2018年、作曲:1981年>

どこまでも明かりのない時をひとり歩けば
扉開き
映る人の影を眺めたくなる

そして
息をするために生きて
倒れて
耐えて
ここに在る苦しみを負った人を見る
けれど

見上げれば
時の空を覆うような桜の花
光の粒がすり抜ける
生まれて
消えて
また生まれゆく

来たりくる明日の人よ
過ぎて逝く今日の人よ
二つとはない木漏れ日のかたちを創る
時のやさしさ

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振り向けば
差し出された手さえ表返しで
扉閉じて
ひとり出口のない部屋に佇む

たとえ世界のすべてに見捨てられたとしても
わたしだけはわたしを見捨てたりしない

そっと見上げれば
時の空に浮かび来る数多の影
わたしも生きる
この時を
生まれて消える心つないで

来たりくる明日の人も
過ぎて逝く今日の人も
二つとはない木漏れ日のかたちを創る
時の随に(まにまに)

---------

起きて深い眠りから醒めて
疲れて
尽きて
生きる意味に気付いて
問いに問い返す

めくるめく月日が過ぎ
離れ逝く時が来れば
記そう描こう
瞼に残る記憶の淵に浮かぶ記号を

目覚めゆく明日の人よ
朽ちてゆく今日の人よ
記そう描こう
木漏れ日のかたちに揺れる人の姿を

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

木漏れ日のかたち (One-time Figure)

制作中のアルバムの詩を先行公開しました。
2010年末に突発性難聴を患い、回復後は低音感音性難聴の繰り返しで、詩と曲は書いていたものの入力ができず、音楽から遠ざかっていました。
ようやく少し回復してきたので、7曲入り2nd.アルバム、7月上旬発売を目指しています。

アルバム「高天原 ~美しい故郷の、美しい歌~」

この地に生まれる喜び、この地で逝く悲しみ。
死を描くことで起ち上がる生。此岸と彼岸を陸続きにする、こころみ。
宇宙時代の、新しい唱歌。

(1) 日本の、光り。(Hopeful Colors in Japan) / ピアプロ、YouTube、ニコ動で公開済み
(2) 時鳴川 ~ときなきがわ~ (The Cyclic Flow)
(3) 生あるうちに (Old Mother's Song)
(4) かなしみのない世界 (The World Lost Sorrow)
(5) オパールの海 (The Opal Universe)
(6) 木漏れ日のかたち (One-time Figure)
(7) 高天原 (TAKAMAGAHARA)

閲覧数:162

投稿日:2019/04/02 06:17:38

文字数:576文字

カテゴリ:歌詞

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