君がついた嘘を僕は知ってた
僕の吐いた息を君は見ていた
意味のない言葉を忘れてく
伝えることがなかったみたいに

どうしてかなって君が笑う
なんだろうねって僕も問う

ここにある気持ちをかき集めても
どうせ形になんかなりはしない
容易く揺らいであやふやなのに
こんなにも抱きしめていたいんだ


君の名前の星を僕は知ってた
僕の姿の星座君が指さす
色のない時間が流れてく
消えるすべを失うみたいに

こうしてたらって君が歌う
どうしてもねって僕が告げる

手のひらの想いを寄せ集めても
どうせ重たさなんて宿りはしない
気易く移ろうまやかしなのに
こんなにもそばでいたいんだ


方法も魔法も探すのを諦めて
崩落した逃げ道を見ないふりして
考えるのも挑むのもしなかった
目を見ればなんとなく分かった

年老いていくこと枯れゆくこと
受け入れるなんておこがましい
いつか吹いていた風のひと凪
そんなたとえも君は笑ってた


言葉を交わさなかったことを悔やまない
明日を探さなかったことを厭わない
掘り起こしたい気持ちもあっただろうに
結局お互いに何も出来なかった

その事実だけが知らなかったことだけが
たったひとつ表せる僕たちの音色
舞い落ちたゼロの花びらが埋め尽くす
静けさが放っている僕たちの残響


忘れたことを忘れてく
かすれた音を閉ざしてく
忘れたことを忘れてく
かすれた音を閉ざしてく

ありがとうでもそうじゃなくて
謝れなかったのごめんね
だからありがとう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ワスレテクトーン

閲覧数:71

投稿日:2023/05/22 23:22:50

文字数:634文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました