一夜に咲きゆく桜の花びら
風がまた知らん顔で頬をかすめてゆく
僕はまたこの場所でまた
1人桜歌を歌うんだ

1
自由のきかないこの時代
庭に桜が咲き乱れ
『今日も来ちゃった』
と黒髪なびかせ
また僕の目を奪う

毎日のように話をしてさ
毎日のように笑顔笑って
明日も僕らが歩けることを
2人でただ祈った

一夜に増えてく 桜の花びら
風が僕らを包み繋がれた手を包み
僕はまたこの場所でまた
君に笑みの先を向けるんだ

草子に記してもいつか消えてしまうなら
2人だけのお話で良い
風に流されそうな僕らは
桜で身を誤魔化す

2
戦の止まないこの時代
庭の影が今日も現れて
『いつまで続くかな』
と黒髪束ねた
また悲しそうな顔

毎日のように話をしてさ
毎日のように笑顔咲って
戦に怯える君を抱きしめ
君を守ると誓った

一夜に散りゆく 桜の花びら
風が僕らに鋭く怪しく近く
僕らは主人公でないから
ただ前をにらみ手をつなぐ

深く記しても消えてしまうなら
2人だけが覚えれば良い
風に流されそうな僕らは
桜前たち憚かる



僕ら は まだ 少年少女
どれだけ時代に牙を向けても
何も変わらず
容赦なく牙を近づけられれば
抵抗する権利すら_______


一夜に無残に桜の大木
催花雨が花びらのない木を濡らす
僕は今日この場所で今日
1人なった

今立ち向かえ 僕はもう少年じゃない
この時代終わらせに さあ

草子に記しても文字は消えるけど
2人だけは覚えている
風に連れ去られたわけじゃない
桜がきっと繋いでる

庭の小さな桜影
ゆらり黒髪なびかせ笑ってる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

桜ノ草子

閲覧数:167

投稿日:2016/06/08 15:49:13

文字数:681文字

カテゴリ:歌詞

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