嬉しさに満ちた顔で廊下を歩くルカ。
はたと立ち止まった。
「リント君じゃないとしたら――」
「おい、ピンク!!」
ピンクって誰だろ…
と後ろを振り向くとレンがいた。
「お前だよ!!」
「え…私?」
「お前以外に誰がいんだよ。」
どうして私を呼んだのか分からないルカはあたふたしている。
「あの…私何かしましたか…?」
「あ?」
「いやっ、何でもないです…」
「リントと何話した?」
「え?」
「いいから何話したか言え!!」
リントとは正反対だ。
少し荒っぽい。
「はいっ…あのっ…髪を……触られて…その…」
「ハッキリ言え!!」
「かっ髪を触られましたっ!!そのあと、手紙の人か尋ねましたっ!!」
「手紙の人?」
「えっとっ、手紙拾ってくださった方です!!お礼言えなかったので…」
「そいつに惚れたってわけな…」
「何か言いまし…」
「そいつは俺だ。」
「…え?」
「手紙拾ったの、俺だよ。」
驚いた。リントが違かったらレンなハズなのに、目の前のレンが拾ったとは考えがたかった。
「嘘…ですよね…?」
「嘘だとしたら?」
「からかわないでくださいよ…」
「からかってねーよ。」
じゃあレンが、恋したあの人…?
「会いたかったです…。ずっと考えてました。えっと…ありがとうございました…」
「ふんっ」
「あっ、今日日直だ…!!じゃあ、また!!」
「どこまでもバカだな。俺なハズねーだろ。単純すぎて疲れる。」
溜め息をついた顔は、何やら悲しげな表情だった。
「バカだなぁ、リントも。あんな女、助けなきゃいいのに。」
「ねぇ、あれ!!鏡音君じゃない!?」
あの女も顔だけで騒ぐ女どもと一緒。
騒いで何が楽しいのか。
レンはきゃっきゃと騒ぐ女を横目に走り去るルカを見ていた。
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続く。
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ファントムP
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魔熊
ご意見・ご感想
レンの口調が…いや、カッコいいですね(*^^*)
ルカはリントの方が好きなのかな?
展開が気になるO(≧▽≦)O
2011/04/28 20:48:18
檸檬飴
ご意見・ご感想
レンきゅんの口調なんかいい(*^^*)
だけど、ルカさんを悪く言っちゃ駄目だよ(>_<)
リントの方に行くのか?
う~気になる!
2011/04/28 20:21:11