庭に植えた苗が広がってもう何年だろう
寂しそうな鉢植えを花壇に広げていると
まるで花の種類がアルバムのように
誰かとの記憶を思い起こさせてくれる
つぼみが膨らむと日毎に暖かくなって
花びらが散っていくと夜ごとに零れていく
心を整理するように庭の手入れをして
紅茶に浮かぶ花びらが今日のお茶のお供だ
紅いのはあの人青いのはあの人
黄色いのはあの人他にも色々
寂しそうに見つめたら迷惑かなって
少し考えるけどちょっと許してね
庭を眺める人々はその事を誰も知らない
朗らかで安らいで心地よいと口々に告げる
ある日小さな子どもが花壇の前に座り込む
しばらくして私に一言「このお花は誰?」
一瞬驚いて何も聞かず少しだけ考えてから
その花を植えた話を噛み砕いておおまかに
その子は何も言わず花を見つめ座っている
陰っていた雲が動き強めの陽が差してきた
まるい葉はあの人長い葉はあの人
種があるのはあの人他にも色々
慈しんで見ていたら重たいかなって
少し躊躇うけどちょっと堪えてね
花を見ていた子にお茶を一緒にって
立ち上がった可愛い膝に花びらが1枚
払おうとする私の手をスッと止めて
「このままでいいよ」ってなんで分かるの
涙ぐむ私の手を取っていつまでもいてくれた
「みんないるから大丈夫」って囁きながら
ギュッと抱きしめていたらお茶が冷めちゃった
うっすら苦くなったお茶を飲んで二人で笑う
漂う風の音は今日も花を小さく揺らす
明日降る雨は夜と共にゆっくり大地を濡らす
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