苔色のまだら模様を走らせた木々の下で、ポツリポツリと水の音。雨が止んだ頃、思い出したように雨の空。
 ポチャリポチャリと出会う音。足元で音なく流れる小川をはずむ音。
 ポツと、ポツリと、ポツポツと。あるいは思い出したようにまたポツと。拍子を忘れてじゃれる音。
 幹と緑と薄暗さ。風を忘れて水の音。
 時にフスッと靴の音。またはチャッとはじく音。
 風を忘れて水の音。動くものは露ばかり。

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【筆調べ】森育ちの雨

雨上がり。
大学の購買を出た所で木からの雨露が頬を打ち。
ふっと見上げて思い当りました。

文章練習なので続きは有りません。

閲覧数:144

投稿日:2015/07/07 15:48:10

文字数:194文字

カテゴリ:小説

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