いつの時代でしょうか。
ある国がありました。
国民は、とても怒っていました。
なぜなら、王はとても厳しい弾圧を行ったのです。
とある法を破ったものはすぐに捕まり、地下にある労働施設で働かせるのです。
しかも、多大な税金をかけておりました。
払えなければ、家族を人質にしてお金を稼がせもしました。
その王の名は、カイト。
しかしいつの時代にも救世主というものはいるのです。
それは、隣の国のお姫様、ミクでした。
もうすぐ結婚する予定でしたが、国の事情を知りました。
そして、自分とカイト、そしてその国の人々を救うためにある者を呼びました。
それは、鴉と呼ばれる集団の一人、レンでした。
お金を積めば暗殺だってやる集団です。
「カイトを止めてきて」そう頼みました。
紫の髪の近衛兵、がくぽは民の異変に気付きました。
「カイト、何か国民たちが暴れだしそうだぞ。」
「え、マジで? やっべー。」
カイトとがくぽは友達でした。
「でも、正直なんで?」
「さぁ?」
そして、二人ともちょっと抜けているところがありました。
一方レンは、民たちが暴動を起こす前に止めに行かねばなりませんでした。
そのために、城に潜入し、カイトを説得せねばなりませんでした。
しかし、王の間にいたのは生き別れた兄、がくぽでした。
二人はスラブの生まれで、このように離れ離れになるしかありませんでした。
今、ここで感動の再開を果たしました。
と、言っていられません。
明日にでも暴動が起きてしまいそうなのです。
カイトはどこに逃げたのでしょう?
正確には、逃げたのではありませんでした。
民に多大な税をかける理由がそこにありました。
ダッツ。
ご存知ですよね。
あの、意外と高くて手の出せないアイス。
あれ本当に値段見てびっくりしますよ。
よく給食に出せたなぁ。
っと、無駄話はここまで。
そう、カイト王はこれを買いに行っていたのです。
留守番にがくぽを置いて。
この事実を知ったレンは、涙を零しました。
鴉に入るときに捨てたはずの涙も出てしまうほど、カイトにあきれ、いろいろと損をした気分になりました。
「何をやってるんだよぉ...。」
何故大量の税を取ったのか、それは、期間限定発売のダッツを大量に、そしてずっと食べていられるように買い置きするためでした。
この事実は、まだ国民も知りません。
そして、カイトが不在のまま暴動が起きようとするとき、ある人が来ました。
ピンク色の長い髪、この国の元女王・ルカです。
「貴方たち何やってるの?」
ルカは、二人で長期間旅行に出かけておりましたので事情を知りません。
そして、民の一人が説明いたしました。
それを聞いたルカはすぐに手を打ちました。
「今から二人で捕まえましょう。」
その前に、地下の労働施設から人々を解放しました。
ちなみに、そこで行われていたのはダッツの製造でした。
隣の隣のそのまた隣の国で、ダッツの安売りという噂を聞いていた二人は、カイトがそこにいると確信し向かいました。
そして、ついにカイトを見つけました。
無言で背後に近づき、とび蹴りを喰らわせました。
「ぐうぉあ!」
カイトは地面に倒れました。
「ね、姉さん。 何故ここに・・・。」
とび蹴りを放ったのは、緑色の髪をした王女・グミでした。
「はぁ!? お前こそ何やってんの? 国民総動員で潰されそうだったんだよ!」
「ごめんなさい。」
「国民に謝れ。」
実は、ルカとグミは旅行に行っている間の国のことを任せておいただけなのです。
王っちゃあ王ですが、権力なんて一時的でした。
だって、姉が(物理的にも)強いんですもの。
自由にやりたいですよね。
ちなみに、カイトとミクの結婚もカイトの婿入りでしたから。
おそらく、最後の自由だったのかもしれませんね。
最後にレンが、戻ってきたカイトにこんなことをしました。
無理やりガ○ガ○君を食べさせました。
お金がない人たちの味方のあのアイスです。
あれ安くて当たりもあっていいよね。
最初に言った、とある法とは「ダッツ以外のアイスを口にしたものは処罰する。」というものでした。
それは、無理がありました。
そのため大勢が捕まったのです。
カイトはダッツ至上主義者、狂信的でした。
しかし、食べさせられた後こう言ってしまいました。
「意外といけるな。」
カイトは、そのあと、ダッツ至上主義同盟からも外され、国民に土下座して謝り、国民に扱き使われたあと、結婚し、肩身の狭い思いをしながら尻に敷かれながら暮らしました。
そしてグミは、素敵な王子様を求めつつ、平和な国を作り、平和に暮らしました。
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ブクマつながり
もっと見るCAUTION 悪ノシリーズとは関係はありません
かぶるところもありますが…
本当に関係ありません
昔々あるところに、1つの王国がありました。
皆心優しいとてもよい国です。
そこに君臨する王女様の名をリン、
双子の弟である召使の名をレンといいました。
とてもとても仲のよい二人...ある王国の物語
ku-yu
僕らがマスターに会って一ヶ月くらいのことだった
綺麗な湖にキャンプに行った
マスターがテントとかを張っている間
僕らは湖の周りを歩いてた
綺麗な湖だけど底が深くて
溺れて沈んだら死ぬまで浮かんでこないらしい
僕は...泳げないだから気を付けていたけど
リンが足を滑らせて湖に落ちた
とっさのことだった...黄色と水色
ku-yu
「今日はミクの誕生日ですよ、マスター。」
「......えっ。」
「マスターまさか知らない?」
「ごめん。」
「私の誕生日忘れるなんて。」
「ごめん、お詫びに自爆してくる。」
「えっちょっと、マスター!?」
マスターが急に家から出て行ってしまったので、GPSで生きてることを確認しながら別のとこに行っ...ミク誕
ku-yu
リンが様子がおかしかった。
話しかける度にビクビクするし、私に近づこうとしなかった。
レンに聞いてもわからない。
のでレンに聞いてこさせた。
「リン何かあった?」
「べ、別に?」
「マスターには言わないからさぁ。」
「……猫拾った。」
「へぇー。」
「黙っててね?」...(non title)
ku-yu
-リン!俺らずっとずっと一緒だよな!-
-当たり前でしょう?ずっと一緒だよ!-
・
・
・
ピピピピピpガチャ
「ん…」
懐かしい夢を見た
俺とリンが14歳で、ずっと一緒にいることを誓ったあの日のこと
「もう9:00か...消滅の残り時間
N@So
「ふぅ、これで今日は終わりだな。」
とあるサーカスの団長は、そう言って椅子に座りました。
最近、公演が多くて大変なご様子。
青髪の青年の率いるこのサーカスは、団長の両親から受け継いだ由緒正しきものでした。
親の七光りで保っていると、そういう輩もいましたし、サーカスの演目を揶揄する者もいました。
しか...道化師と壊した人形~Lost Actor Circus~
ku-yu
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