私事ですが、先日、初コメをいただきました!
閲覧していただけるなんて、信じられないです><本当にありがとうございます^^
それはさておき、注意事項を再度載せておきます。
※注意
・カイメイ要素があります。苦手な方はご覧にならないほうがよろしいと思います。
・時代設定が、若干ズボラです。
・あくまで、私の想像です。イメージが違うところはスルーしてください。
・KAITO→海斗、MEIKO→芽衣子、となっています。
・第三者視点です。
以上のことが、OK!という方だけお読みください。
それでは、本編に行きます。
芽衣子が、幸せな気持ちに浸っている間に、海斗の父親が、
「あ、そうそう。先生はこの村にはいられないのでは?火事で、この状態なんだし‥‥」
「それもそうですね、一通り荷物は片付けてしまったし‥‥」
というような会話を、清輝としていた。
「あ、そうだ!!」
いきなり父親が大声を上げたもんだから、海斗は驚いて、
「‥‥っ!父さん、いきなり大声出さないでよ!びっくりするじゃないか!」
「あぁ、ごめん、ごめん。ちょっと相談したいことがあってな」
「だからって、大声出さなくても‥‥」
母親にまであきれられる始末。海斗の父親は、少し遠慮がちに、
「いや、近くの町に行くのなら、一緒にどうかと思ってな。それを思いついたから、つい‥‥」
「えぇっ!そんなの、悪いですよ。迷惑じゃありません?」
「迷惑なんかじゃないですよ」
まったく怪訝そうな顔一つせず、大らかに承諾する母親、それに同意する海斗。
「僕はいいけどさ、めーちゃんがイヤかもしれないよ?」
「それもそうよねぇ、いくら同じ村の人とはいえ、今ぐらいの女の子は何かと繊細だし‥‥」
「僕、聞いてくるっ!」
そう言って、海斗は、トタトタと駆けていって、
「ねぇ、めーちゃん!相談したいことがあるんだけど‥‥!」
「‥‥‥」
ぼーっとしていて、耳に入っていない様子の芽衣子。それを見た海斗は、何か考えるところがあったのか、近くにあった紅葉をたくさん拾ってくる。
「よし、これぐらいでいいかな?」
そして、軽く、キュッと目を閉じて、西から吹いてくる木枯らしを顔にあてた。その、風向きが変わったことを確認すると、木によじ登り、
「めーちゃんっ!!」
と叫んで、先ほど拾った、たくさんの紅葉の葉を、木枯らしに乗せて芽衣子の周りにゆっくりと散らした。
「‥わっ‥‥!!」
びっくりして、海斗のいる木を見上げる芽衣子に、彼は、そっと、残りの紅葉を散らす。
「ちょっ‥!これって‥‥!」
「びっくりした?」
「びっくりしたもなにも‥なに、人の上に紅葉散らしてんのよ?」
服についた紅葉を払いながら、芽衣子がそう言うと、海斗が、木の上から、ストンと降りて、着地をし、
「いや、紅葉を風に乗せて散らしたら、綺麗かな~って思ってさ」
「それはいいんだけど‥‥いきなりしないでくれる?」
ため息をついている芽衣子。それを見た海斗が不安そうな表情になり、じっと彼女を見つめて、
「ごめん‥イヤだった‥‥?」
と言ったもんだから、芽衣子も芽衣子で、
「だれも、イヤだったなんて言ってないでしょ‥‥?」
「だって‥めーちゃんが、なんか寂しそうだったから‥‥その‥めーちゃん‥紅葉が好きだって言ってたし‥‥」
と、今にも泣きそうな顔をしたもんだから、芽衣子もあわてて、
「ちょっ‥こんなところで泣かないでよ?」
「綺麗なもの見たら、元気出すかな‥て思って‥‥」
──私に‥元気を出してほしくて‥‥?じゃあ、全部、私のためだったの‥‥?
芽衣子は、ふぅっと息をはいて、
「ありがとね、海斗。怒っちゃってごめんなさい」
と言って、海斗の頭を撫でた。が、その動作が、海斗にとって不服だったのか、むすっとした仏頂面になる。
──‥‥また弟扱いだ。弟じゃないのに‥‥。
そう、彼は、芽衣子に、弟扱いされるような動作がイヤだったのだ。
「なによ?不満気な顔しちゃってさ?」
「別に、なんでもないもん。それより、父さんが、お医者さんの先生も、隣町まで、一緒にいっていいかって言ってたけど、大丈夫?」
話をそらした海斗に、芽衣子は疑問を残しながらも、
「ん?私は構わないけど?」
「じゃあ、教えてくるっ!」
そう言って、彼は、父親のところに戻っていく。
「父さん、めーちゃんも、大丈夫だって、だから、先生も一緒に行きましょう?」
「じゃあ、後から追いつきますので、先に行っておいてください!荷物とってきます!」
──‥さっき海斗の表情‥なんだったの‥?私も、ちゃんと謝ったし‥お礼も言ったし‥笑ってあげたのに、どこか不満そうだったけど‥‥。
「めーちゃん!早く、先行くよ~!」
「あ、ごめん、ごめん!!」
──ま、いつか聞く機会があったら聞けばいいか‥‥。
そう思いながら、芽衣子は、海斗が呼んでいるところへと走っていった。
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