時間は待ってくれない
光は私を置いて行ってしまう
待って待って待てよ
私を一人にしないでくれ


雨上がりのそら
水の匂いがキミをかき消した
後ろから抱き着く重みに
幸せという名前を付けたよ

つまらない学校
空は曇天で傘は折れた
一人で食べる昼食は無味無臭
時間だけが過ぎていく

時間は待ってくれない
青春が浪費されている
待って待って待ってよ
まだ何もできていないんだよ
光は相対でも絶対
あの子の足は止まらない
待って待って待ってってば
私は後ろからついていくだけ


土砂降りの放課後
雨音がキミをかき消した
朝の淵から除く髪は湿っていて
意地悪にうれしくなったよ

楽しい帰り道
空は相変わらず大泣き
明日の天気は何だろうね
他愛のない会話がうれしいな

時間は待ってくれない
家はもう目の前だ
まってまってまってよ
また明日には早いんだ
それでも明日がまた来ると信じて
待って待って待ってなんて
言えないんだよ

待ってが言えなくなって私たちは大人になっていく
もっと待ってが言えなくなって後悔が増えていく
ああ、時間よ止まれ
この時が一番輝いているんだ


時間は待ってくれない
未来は勝手に近づいてくる
待って待って待ってよ
この思いを伝えられていない
時間は待ってくれない
時間は待ってくれないんだ
また明日も来ないかもしれない
キミが隣に居ないかもしれない
待って待って待ってよ
時間よ私を一人にしないで
この時間を瓶に閉じ込めさせて