小さな子供がいました
やりたい事が多すぎて 焦って 転んで
傷だらけになっても その目の色は変わりませんでした
どうしてそこまで、と 理解のできない僕が
ぽつんとベンチに座っていました

次の日も がむしゃらに遊ぶ子がいました
その子供をじっと眺めている 僕がいました
小さな体で一生懸命動く姿が
可愛いと 優しい気持ちになれました

いつからでしょうか?
必死になって何かを求めようとする事を忘れ
ただ なんとなく生きる様になったのは
いつの間にか 愚かな自分へと変わっている気がして
なんだか恐ろしくなりました

「そこで何してるの?」
あの子供が話しかけてきて 隣に座って
ずっと僕の瞳を見つめて その瞳の色はとても綺麗でした
「何もしてないよ」と 笑顔で言ったつもりの僕
そんな僕をみてその子は悲しい顔をしました

どうして あの子供はあんな顔をしたのでしょうか
子供は僕の手を握り こう言いました
「何もしてないなんて、つまらない」と
ふと 心の中で何かが動きました

いつからでしょうか?
何処からか沸いてくる好奇心に身を任せて動き
ただ 毎日が楽しくてたまらなくて
いつの間にか やりたい事さえも見失ってしまって
今の自分に何があるのでしょうか?

小さな子供は言いました 可哀想な人。
涙目になりながら 僕の手をぎゅっと握って
ずっとずっと泣いていました

いつからでしょうか?
他人のために一生懸命に尽くして生きていたのに
今では 自分しか可愛がらなくなっていた
なんて愚かな人間だ 人は1人では生きていけないというのに…

気がついたら
泣いていた子供はいませんでした
小さな足跡だけが 残っていました

いつからでしょうか?
こんなにも生き生きと前を向く様になったのは
嗚呼 あの子は今何をしてるだろうか
いつか あのベンチに座ってまた話したい
今君は何をしているのでしょうか


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

心のベンチ

これ、PV作りたいなあ~…。
どーせそんなん作れる技術なんて
僕にはないんだけどね;
特に、

「「何もしてないよ」と 笑顔で言ったつもりの僕」

のところ、
めちゃくちゃ絵で描きたい><
悲しい笑顔を見た子供の表情も…。
僕に画力があればな…orz

閲覧数:161

投稿日:2009/08/20 15:16:19

文字数:802文字

カテゴリ:歌詞

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