四月の香に 躰を包まれて
想い帰す 遠い日の淡い約束

騒ぎ出した 大地の奏でる 狂想曲
出逢いと別れ 始まりと終わり
輪廻を謳う 春に産まれ 春に散る華

見上げた青空を 臼紅に染め上げて
儚さを 漂わせ 逞しく 舞い踊る
流れる時間(とき)の中 思い出に身を就けて
在りし日の 悼みだけ 此の胸に 蘇る

霖雨の下 花弁は滴り
想い募る 背凭れた此の樹の根に

溢れ出した 泪の伝える 鎮魂歌
別れの悼み 別れの悲しみ
生命(いのち)を謳う 春に産まれ 春に散る華

馳せる曇り空を 臼紅に染め上げて
儚さを 漂わせ 逞しく 舞い踊る
果たせぬ約束が 胸の奥駆け巡り
あの場所へ 誘いて 此の小指(ゆび)を 噛み締める


唯 過ぎ去るだけの時間にさえ 憎しみを抱きもしたけれど

瞼から零れる 熱く滾る倖せ
もう二度と 還らんと 痛い程 識りながら
壊れ逝く心を 優しく抱き締められ
思い出に 背を向けて 旅立ちを 受け止めた

見上げた青空を 臼紅に染め上げて
儚さを 漂わせ 逞しく 舞い踊る
過ぎ去った筈の日々 記憶に深く根付き
愛しさを 温もりを 微笑みを 彼の人を

忘れさせない

力強く 季節を讃える 葬春華
産まれし意味を 生きとし意味を
人生(さだめ)を謳う 春に産まれ 春に散る華

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

葬春華

自作小説のイメージ的なものです。

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投稿日:2018/05/26 11:26:30

文字数:553文字

カテゴリ:歌詞

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